6月3日 17:53 意図しないリダイレクトが発生した場合の調査方法とSEO対策への影響について | マーケターのつぶやき

意図しないリダイレクトが発生した場合の調査方法とSEO対策への影響について

Google Search Console(サーチコンソール)で「リダイレクトがあります」と通知されると、不安に感じるWeb担当者の方も多いかもしれません。実際、この通知は、特定のページがリダイレクトされて別のURLに転送された場合に表示されます。この記事では、リダイレクトの原因と調査方法、さらにSEOへの影響などについて、ご紹介します。

リダイレクトとは? — SEOにおけるリダイレクトの役割とURL転送

リダイレクトとは、あるURLから別のURLに自動的に転送される仕組みです。Webサイトの運営においては、ページの移動や統合、URL変更がよくあります。その際、リダイレクトを適切に設定することで、SEOの評価を新しいページに引き継ぐことが可能です。

主なリダイレクトの種類には、以下のものがあります:

  • 301リダイレクト(恒久的な転送):旧URLから新URLに評価を引き継ぐため、SEO評価を失わずにページを移行する際に使用されます。

  • 302リダイレクト(一時的な転送):一時的な変更に使用され、SEO評価の引き継ぎが行われません

  • JavaScriptリダイレクトmeta refresh:クライアントサイドで行われる転送であり、SEO効果が不安定になることがあるため、避けるべきです。

なぜ「リダイレクトがあります」と通知されるのか?

サーチコンソールで「ページにリダイレクトがあります」と通知される理由は、指定されたURLが他のURLにリダイレクトされているためです。これにはさまざまなケースが考えられますが、主に以下の理由が原因です:

  • URL変更後のリダイレクト設定忘れ
    ページのURLを変更した際、適切なリダイレクトが設定されていないと、Googlebotが古いURLをクロールし続け、インデックスに誤った情報が残ることがあります。

  • CMS(コンテンツ管理システム)の設定ミス
    WordPressなどでプラグインやテーマ設定が原因でリダイレクトが発生することがあります。

  • 301リダイレクトの設定ミス
    恒久的な転送が一時的に誤設定されることがあります(301と302を誤って使い分けてしまうケースなど)。

意図しないリダイレクトが発生している場合の調査方法

1. Google Search Consoleでリダイレクトの詳細を確認

サーチコンソールで通知を受けた場合、まずは**「カバレッジ」レポート**で、リダイレクトが発生したページのURLを特定します。URLごとにエラーやリダイレクトの情報が記載されているので、どのページで問題が発生しているかがわかります。

2. 外部ツールでステータスコードを確認

リダイレクトのステータスコード(例えば、301や302)を確認するために、以下の外部ツールを利用することができます:

  • Ahrefs

  • Screaming Frog SEO Spider

  • Google Chromeのデベロッパーツール

  • URLリダイレクトチェッカー(例: httpstatus.io

これらのツールで、リダイレクトの状態(301、302、404など)やリダイレクトチェーンを調査します。

3. リダイレクトチェーンの確認

リダイレクトチェーンとは、複数のURLが順番にリダイレクトされる状態です。例えば、A → B → Cのような形でリダイレクトが続く場合です。この場合、クロールバジェットの無駄遣いや、SEO評価の損失を避けるために、リダイレクトの経路を最短にすることが推奨されます。

SEOに影響を与えるリダイレクトとは?

リダイレクトがSEOに与える影響についても理解しておくことが重要です。適切なリダイレクトは、検索エンジンがページ評価を引き継ぐ手助けをしますが、以下のようなリダイレクトはSEOに悪影響を与える可能性があります。

1. リダイレクトチェーンやループ

複数のURLを経由するリダイレクトチェーンや、無限に繰り返されるリダイレクトループが発生すると、Googlebotがページを正しくクロールできず、SEO効果が伝わらないことがあります。

2. 一時的なリダイレクト(302)を恒久的に使用

301リダイレクトが適切に使用されず、302リダイレクトが恒久的なURL変更に使われると、Googleが元のページにSEO評価を保持したまま表示してしまう可能性があります。

3. JavaScriptリダイレクトやmeta refresh

これらの方法でリダイレクトを設定しても、Googlebotが正しく評価を引き継ぐのは難しいため、SEO評価が不安定になります。

まとめ

Google Search Consoleの「リダイレクトがあります」の通知を受け取った場合、原因の特定正しい対処方法の実行が重要です。リダイレクトの設定が誤っていると、SEO効果を損なう可能性があるため、301リダイレクトを適切に使用し、リダイレクトチェーンやループを避けるように心がけましょう。