記録を塗り替え続けている大谷翔平選手の活躍で盛り上がり続けている野球ですが、最近はポストシーズンという単語がでてくるようになっていますね。
野球ファンではないとポストシーズンと聞いても何のことか分からないかと思いますので、少しポストシーズンの説明をすると、ポストシーズンとはレギュラーシーズンの試合が終了した後に行われるプレーオフ形式の戦いを指し、リーグ全体の頂点を決めるためのステージのことです。
ポストシーズンは、各リーグの上位チームが集まり、最終的に今年の優勝チームが決まるので、一年で最も盛り上がる試合になります。
日本のプロ野球でもアメリカのメジャーリーグベースボール、MLBにもポストシーズンがありますが、仕組みが両国で異なります。
日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグは下記のような違いがあり、それぞれで盛り上がっていきます。
■日本のポストシーズン(クライマックスシリーズ)
日本のプロ野球(NPB)では、ポストシーズンはクライマックスシリーズ(CS)として行われます。
クライマックスシリーズはセントラルリーグとパシフィックリーグの両リーグで行われ、各リーグのチャンピオンを決定するためのプレーオフです。
・クライマックスシリーズの仕組み
クライマックスシリーズは、レギュラーシーズンの順位に基づいて、次の2ステージで構成されます。
・ファーストステージ
各リーグのレギュラーシーズン2位チームと3位チームが3試合制で対戦します。
2勝先取したチームが次のステージへ進出します。
なお、3試合制のため、引き分けがあると試合数が延びることもあります。
・ファイナルステージ
ファーストステージの勝者が、レギュラーシーズン1位のチームと対戦します。
このステージは6試合制ですが、レギュラーシーズン1位のチームにはあらかじめ1勝が与えられるため、実質5勝先取となります。
ファイナルステージで勝利したチームが、リーグ優勝として日本シリーズに進出します。
・日本シリーズ
クライマックスシリーズで優勝したセントラルリーグとパシフィックリーグのチームが対戦し、日本一を決定するのが「日本シリーズ」です。
日本シリーズは7試合制で行われ、4勝したチームがその年の日本一となります。
■アメリカのポストシーズン(MLB)
アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは、さらに複雑で多段階の形式を持っています。
MLBではアメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)の2つのリーグがあり、各リーグでポストシーズンが展開され、最終的に両リーグのチャンピオンが「ワールドシリーズ」で対戦します。
ポストシーズンの仕組み
MLBのポストシーズンは、通常次の4つのステージで構成されます。
・ワイルドカードゲーム
各リーグで、ディビジョン優勝を逃したチームのうち、成績が最も良い2チームが一発勝負のワイルドカードゲームで対戦します。
勝者がディビジョンシリーズへ進出します。
・ディビジョンシリーズ
ワイルドカードゲームの勝者と、レギュラーシーズンで各ディビジョン(地区)の優勝チームが対戦します。
5試合制(3勝先取)で行われます。
・リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS)
ディビジョンシリーズの勝者同士が7試合制で対戦し、リーグのチャンピオンを決めます。
アメリカンリーグとナショナルリーグそれぞれでLCSが行われ、4勝先取で次のステージへ進出します。
・ワールドシリーズ
ポストシーズンの最終決戦は、アメリカンリーグとナショナルリーグのチャンピオン同士が7試合制で争うワールドシリーズです。
ワールドシリーズに勝利したチームがその年の「ワールドチャンピオン」となります。
■日本とアメリカのポストシーズンの違い
参加チーム数:アメリカのMLBでは、各リーグから最大5チームがポストシーズンに参加しますが、日本のプロ野球では各リーグから3チームのみです。
形式の違い:日本ではクライマックスシリーズのファイナルステージで1位チームに1勝のアドバンテージがありますが、アメリカのMLBではそのような仕組みはありません。
MLBのポストシーズンは、より多くの試合で構成され、より多段階のプレーオフ形式です。
国際的な規模:アメリカのワールドシリーズは、国際的な規模で注目を集め、MLBのチャンピオンが「世界一」と称されますが、日本シリーズは国内のチャンピオン決定戦となります。
これから、日本のプロ野球もアメリカのメジャーリーグもポストシーズンに入り、最も盛り上がる時期に入りますので、どのチームが今年は優勝するのか楽しみですね。
特に今年は、大谷翔平選手が初めてワールドシリーズに挑戦することができるかもしれないので、多くの日本のファンも気になっていることでしょう。
大谷翔平選手がワールドシリーズでプレーする姿を見てみたいですね!
ポストシーズンに入り、応援しているチームが優勝できるように応援をしていきましょう。