Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)に、新たな動画広告フォーマット「インストリーム広告」が追加されることが発表されました。これは、単なる新機能追加にとどまらず、広告主の動画マーケティング戦略を大きく変える可能性を秘めています。この記事では、インストリーム広告の概要から、広告主が知っておくべきメリット・注意点、そして具体的な活用方法などについて、ご紹介します。
インストリーム広告とは?
インストリーム広告とは、動画コンテンツの再生中や再生前後に挿入される動画広告のことです。YouTubeの動画広告をイメージすると分かりやすいでしょう。Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)のインストリーム広告は、動画配信サービスが提供する番組内の広告枠に配信されます。
主な種類は以下の3つです。
- プレロール広告: 動画本編の開始前に流れる広告。
- ミッドロール広告: 動画本編の途中に流れる広告。
- ポストロール広告: 動画本編の終了後に流れる広告。
この新しい広告形式の最大の特徴は、PCやスマートフォンだけでなく、コネクテッドTV(インターネットに接続されたテレビ)にも配信できる点です。これにより、テレビ視聴者層へも広告を届けられるようになります。
導入スケジュールと利用時のメリット・注意点
導入スケジュール
- アカウント設定手続き: 2025年9月24日(水)より開始
- 配信開始: 2025年10月初旬より順次
インストリーム広告のメリット
- 圧倒的なリーチの拡大: コネクテッドTVへの配信は、これまでデジタル広告ではリーチしにくかったテレビ視聴層に直接アプローチする新しい道を開きます。
- 高い視聴完了率: 動画コンテンツの間に挿入されるため、ユーザーにスキップされにくく、最後まで広告を見てもらいやすくなります。
- ブランド認知の向上: 映像と音声を通じてブランドの世界観を伝えられるため、商品やサービスの魅力を深く印象づけることができます。
活用する上での注意点
- 利用対象が限定的: サービス開始時点では、一部の広告主のみが利用可能です。詳細は担当営業に確認が必要です。
- 二重の審査: 広告を配信するためには、Yahoo!広告と動画配信サービスの両方の審査を通過する必要があります。
- ビューアブルカウントの違い:
- 通常の運用型動画広告: 画面の50%以上が2秒以上表示されるとカウントされます。
- インストリーム広告: 動画が再生された時点でカウントされます。この違いを理解した上で、効果測定を行う必要があります。
動画マーケティングの新たな可能性
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)に加わるインストリーム広告は、これからの動画マーケティングにおいて重要な選択肢となるでしょう。リーチの拡大や高い視聴完了率といったメリットは、ブランドの認知度向上や、より深いエンゲージメントの創出に貢献します。
利用上の注意点をしっかり把握し、適切なクリエイティブと組み合わせることで、大きな成果を期待できます。ぜひ、新たな広告戦略として導入を検討してみてはいかがでしょうか。