最近よく聞く『ギルティフード』ってなに? | マーケターのつぶやき

最近よく聞く『ギルティフード』ってなに?

最近、SNSやニュースで「ギルティフード」という言葉をよく見かけるようになった気がします。コンビニでもクーポン施策までして推している商品があったり、ファミレスやテーマパークでもそれっぽいメニューが増えてきていたり…。これって一時的なブームなのか、それとも定番として定着していくものなのか、ちょっと気になりませんか?というわけで、今回は「ギルティフードって結局なに?」というところから、実際に見つけた商品まで、ゆるっと調べてみました。

ギルティフードって何?

「ギルティフード(guilty food)」とは、食べると罪悪感(guilty)を感じるけれど、それでもつい手が伸びてしまう食べ物のことをいうそうです。高カロリー・高糖質・高脂質なものが多く、揚げ物やスイーツ、こってり系のラーメンなどがその代表格みたいですね。コロナ禍中の2020年頃から注目され始めた言葉のようで、ここ数年でコンビニ商品や飲料にまで一気に広がってきた印象です。

「体に良くなさそう」「太りそう」とわかっていながらも、ストレス発散や気分転換のためについ食べたくなってしまう…そんな矛盾した気持ちがセットになっているのがポイントのようです。

面白いのが、低カロリー・低糖質を売りにする「ギルトフリー食品」がすっかり定着している一方で、その真逆をいく存在としてギルティフードが人気を集めている点です。ヘルシー志向がしっかり浸透しているからこそ、あえてその逆をいく背徳感が新鮮に映るのかもしれません。今後は、これまで背徳感のイメージが薄かったヘルシー系の料理があえて「ギルティ化」する、という流れも出てきそうだなと感じました。

💡 ちなみに「背徳グルメ」「背徳飯」と呼ばれることもあり、ほぼ同じ意味で使われているようです。

なぜ今こんなに人気なの?

健康志向が高まっている今の時代だからこそ、逆にギルティフードが注目されているという見方があるようです。世の中に低カロリー・低糖質な食品があふれているからこそ、その反動で「たまには気にせず楽しみたい」という気持ちが刺激されるのかもしれません。

面白いなと思ったのが、ギルティフードを食べる場所は「外食」が最も多く、次いで「コンビニやスーパー」という調査結果があったことです。さらに、誰と食べるかというと「家族」や「友人」よりも「ひとりで」という回答が半数以上を占めていたそうで、どうやらギルティフードは「こっそり一人で楽しむご褒美」という側面が強いのかもしれません。

この背景には、ストレス発散のスタイルそのものが変化してきていることも関係していそうです。昔は飲み会やカラオケなどでみんなでパーッと発散するのが主流だったのに対して、最近は動画配信やゲームを見ながら一人でダラダラ過ごす、いわば”溶解型”のストレス解消が広がってきているとのこと。特に20〜30代の若い世代でこの傾向が強いようで、そうした一人時間に寄り添う存在としてギルティフードが選ばれているのかもしれません。

いろんなジャンルで広がるギルティフードたち

ギルティフードというと真っ先にコンビニスイーツを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、調べてみるとコンビニに限らず、飲料や飲食店、テーマパークまでいろんなジャンルに広がっているようでした。ジャンルごとに見つけたものをまとめてみます。

コンビニ編

セブン-イレブンでは、ビッグソフトクッキー専門店「GUILTY’S」とのコラボ商品が話題になっていました。ザクザクのチョコと焼きマシュマロをのせた新感覚のソフトクッキーで、コンビニ初登場だったそうです。パッケージもカラフルで、名前の通り「ワクワク感」がしっかり伝わってくる見た目になっています。

ファミリーマートでは2026年6月から、コーヒーのLLサイズや大盛りスイーツなど、通常よりも大きなサイズの商品を集めた「巨大オールスター祭」が展開されているようです。全14種類というボリュームで、まさに「ギルティ消費」を後押しするようなラインアップになっています。

最近は冷凍食品のギルティフードも増えてきているようです。背徳グルメを購入する場所として「スーパーやコンビニ」を挙げる人は全体で4割弱、特に女性では45%と高い割合になっているという調査結果もあり、「外食では注文しにくいけど、家でならしっかり楽しみたい」というニーズとうまく重なっているのかもしれません。実際にセブン-イレブンでは、専門店さながらの極太麺と濃厚な背脂ニンニクスープを使った冷凍ラーメンが登場していて、「誰の目も気にせず自宅で味わう背徳的なご褒美」という打ち出し方をしていました。

飲料編

スイーツだけでなく、飲み物の世界にもギルティフードの波が来ているようです。中でも話題になっていたのが、サントリーの「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」。2026年3月に新発売された商品で、大型の新飲料ブランドとしては約14年ぶりの投入だったそうです。パッケージも背徳感や誘惑感を演出する「ブラック×マゼンタ」のカラーリングになっていて、見た目からもギルティな雰囲気がしっかり伝わってきます。

一般的な炭酸飲料より糖度を高くし、フルーツやスパイスなど99種類以上の香りをブレンドした甘濃い味わいが特徴とのことで、発売1週間で出荷本数2,000万本を突破するなど、かなりの反響があったようです。コンビニやスーパーでも「1本買えば1本無料」といったクーポン施策が積極的に展開されていて、まずは手に取ってもらう戦略がしっかり話題作りにつながっていた印象です。ペットボトル飲料でも「背徳グルメ」的な立ち位置の商品が出てきているのは、ちょっと意外な広がり方だなと感じました。

飲食店・テーマパーク編

外食やテーマパークの世界でも、ギルティフード的なメニューが増えているようです。東京ディズニーシーでは”ギルティすぎる”と話題になった新メニューが登場するなど、非日常を楽しむ場所だからこそ、思い切り背徳感を楽しめるメニューが受け入れられやすいのかもしれません。

ちなみに、おせちやソーセージなど、一見ギルティなイメージのなかったジャンルにも「背徳」を打ち出した商品が登場してきているそうで、今後もいろんなジャンルに広がっていきそうな予感がします。

まとめ:たまには罪悪感、忘れてみませんか

今回は「ギルティフード」について調べてみましたが、健康志向の反動として生まれたトレンドというのがなんだか納得できる気がしました。コンビニのスイーツから飲料、飲食店、テーマパークまで、思っていた以上にいろんなジャンルに広がっていることも分かり、それだけ「たまには罪悪感を忘れて楽しみたい」という人が多いということなのかもしれません。

冒頭で「一時的なブームなのか、定番として定着していくのか」と書きましたが、これから定番になっていくかどうかは、商品のバリエーションが増えていくかや、飲食店にももっと広がっていくかにかかっていそうです。個人的には、しばらくはこの流れが続きそうな気がしています。

頑張った日や、なんとなく疲れがたまっている週末など、たまには自分へのご褒美として、気になったギルティフードを楽しんでみるのもよさそうですね。