【Google広告】パスキー認証の必須化で焦らない!押さえておきたい事前対策 | マーケターのつぶやき

【Google広告】パスキー認証の必須化で焦らない!押さえておきたい事前対策

【この記事の要約】

  • 何が起きてる?: Google広告で「お支払い情報の変更」や「ユーザー権限の追加」など重大な操作をする際、パスキー認証が求められるケースが増加しています。

  • 注意したいリスク: 変更の直前に初めてパスキーを設定すると、セキュリティ保護(セキュリティ遅延)により、最大で数日〜1週間ほど操作が制限される可能性があります。

  • 今すぐできる対策: トラブルを未然に防ぐため、事前に g.co/passkeys へアクセスし、普段お使いのPCやスマホを登録しておくことが推奨されます。

なぜ今、Google広告でパスキー認証が求められるのか?

Googleは、フィッシング詐欺やアカウント乗っ取り被害の防止に向けて、金銭や重要データを扱うWebサービスのセキュリティを段階的に強化しています。

従来の「SMS認証」や「ワンタイムパスワードアプリ」は、巧妙な偽サイト(フィッシングサイト)を介して認証コードが盗まれるリスクが指摘されていました。

これに対し、デバイスの生体認証(指紋・顔)やPINコードを利用するパスキー(Passkey)は、認証情報が端末内にしか保存されない仕組みのため、フィッシング攻撃を構造的に防ぐことができる安全な認証方式として導入が進められています。

どのような操作をするときにパスキーが必要になる?

日常的なパフォーマンス確認や、日々の入札調整・クリエイティブの変更などで毎回求められるわけではありません。主に「セキュリティ上のリスクが高い重要操作」を行おうとしたタイミングで画面が表示されます。

事前設定がない場合にどのようなリスクが生じるか、代表的な3つの作業パターンをまとめました。

  • アクセス権限の変更

    • 具体的な作業: 新規ユーザーの招待、閲覧権限から管理者への変更、ユーザー削除など

    • 事前設定がないリスク: 代理店への引き継ぎや、新担当者への権限付与が保留・遅延してしまいます。

  • お支払い・請求設定

    • 具体的な作業: クレジットカード情報の更新、請求先プロファイルの変更など

    • 事前設定がないリスク: カード期限切れ時に即時更新できず、最悪の場合広告配信が停止してしまいます。

  • ツール・API連携

    • 具体的な作業: Google Ads Editorの初期連携、Looker Studio等のOAuthトークン発行など

    • 事前設定がないリスク: レポート自動化ツールや一括入稿ツールの再接続がエラーになってしまいます。

直前の設定だと「数日間」待たされるリスクがある理由

運用現場で特に注意したいのが、Googleが採用している「セキュリティ遅延(Security Delay)」という保護機能です。

セキュリティ遅延の仕組みと目的

万が一、第三者に不正ログインされた際、攻撃者が勝手に自分のデバイスをパスキー登録してアカウントを完全に乗っ取るのを防ぐための安全装置です。Google側で「新しい認証機器が登録された」と判断された場合、一定の猶予期間(最大で数日〜1週間程度)が設けられ、その間は重要な設定変更が凍結されることがあります。

実際に起きやすい業務トラブルの例

  • ケース1: 決済エラー通知が届き、その場で初めてパスキーを登録してカード変更を試みるも、保護期間が適用されて数日間カード変更ができず広告が止まってしまった。

  • ケース2: プロジェクト開始前日にパスキーを登録したため、当日になっても社外パートナーへ権限が付与できず、配信開始に遅れが出た。

あらかじめパスキーを登録し、システム側で「信頼されたデバイス」として認識させておくことで、この保護期間による業務ストップを回避できます。

パスキーの設定手順(どこから設定する?)

Google広告の管理画面内には設定項目がありません。広告アカウントにログインしているGoogleアカウント全体のセキュリティ設定から登録を行います。

【設定手順の3ステップ】

  1. ブラウザで設定ページ( g.co/passkeys )を開く

  2. 対象のGoogleアカウントでログインする

  3. 「パスキーを作成」を選択し、お使いのデバイスで生体認証(指紋・顔認証)またはロック解除を行って完了

【利用環境ごとの認証方法一覧】

  • Windows PC: Windows Hello(顔認証・指紋認証・PINコード)

  • Mac: Touch ID(指紋認証)またはMacのログインパスワード

  • iPhone / iPad: Face ID または Touch ID

  • Android: 指紋・顔認証、画面ロックパターン/PIN

チーム運用や代理店運用での注意点(FAQ)

Q1. 1つのGoogleアカウントを複数人で共有して運用している場合は? A. 原則、個別のアカウント招待運用へ切り替えるのが安全です。 パスキーは個人の端末(PCやスマホ)に強く紐づくため、アカウントの共有ログインとは相性が良くありません。Google広告のアクセス権限機能を使用し、担当者それぞれのメールアドレスに個別の権限を付与して、各自の端末でパスキーを設定してもらう運用が推奨されます。

Q2. 生体認証機能がないPCを使っている場合はどうすればいい? A. PCのログインパスワード(PIN等)や、USB型のセキュリティキーで代用可能です。 指紋や顔認証のセンサーがないPCでも、WindowsのPINコードやMacの端末パスワードを用いてパスキーを作成できます。また、セキュリティ要件が厳しい法人の場合は、市販のFIDO2対応USBセキュリティキー(YubiKeyなど)を使用することもできます。

Q3. パスキーを設定すると毎回のログインが面倒になりませんか? A. 通常の日常ログインで毎回求められるわけではありません。 日常的に出稿状況を確認する程度であれば、従来のログイン方法のまま利用可能です。あくまで「お支払い変更」や「権限変更」といった重大な変更作業のタイミングで追加認証として求められます。

トラブルを防ぐための事前準備をしておこう

Google広告におけるパスキーの必須化は、単なる認証手順の追加ではなく、大切な広告予算やアカウント権限を守るための強力なセキュリティ対策です。

今回ご紹介した事前対策のポイントを、最後にもう一度振り返りましょう。

  • 重要操作のタイミングで必要: 権限追加やお支払い情報の更新など、セキュリティリスクの高い作業時に求められます。

  • 直前の設定はリスクが大きい: 急に設定すると「セキュリティ遅延」により数日間操作が制限される可能性があります。

  • 設定は g.co/passkeys から: Google広告ではなく、Googleアカウントのセキュリティページから手軽に完了できます。

「カードエラーで広告が止まった」「明日までに新担当者へ権限を付与したい」という緊急時に慌てて後悔しないためにも、後回しにせず事前のセットアップを済ませておくのが最も安全です。

設定自体は画面の案内に沿って進めるだけのシンプルな手順です。時間が取れるこのタイミングで、ぜひ設定ページを開いて事前準備を済ませておきましょう。