2025年11月26日、LINEヤフー for Businessは、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の新たな展開を発表しました。それは、国内最大級のメディアであるスマートフォン版Yahoo! JAPANトップページで、「友だち追加広告」の配信(β版)を2025年12月10日(水)から開始するというものです。
このアップデートは、LINE公式アカウントの友だち獲得戦略における重要な変化であり、広告主は競合に先駆けて対応を検討すべきトピックです。
1. リーチ拡大のチャンス!なぜこのアップデートが重要なのか?
「友だち追加広告」の主な目的は、LINE公式アカウントの登録者数を増やすことです。これまでLINEアプリ内の配信面が中心でしたが、今回の追加により、集客のフェーズが大きく変化します。
① 国内トップクラスのトラフィックへ露出
スマートフォン版Yahoo! JAPANトップページは、多くのユーザーが日々ニュースや情報をチェックする「デジタル上の玄関口」であり、月間800億PVを超える膨大なトラフィックを誇ります。このトラフィックにダイレクトに広告を配信できることで、LINEアプリ内ではリーチできていなかった新規層を大量に取り込む機会が生まれます。
② LINE広告とYahoo!広告のシナジー効果の最大化
本機能により、LINEヤフーの強力なプラットフォーム連携が具体的に集客に活かされます。Yahoo! JAPANの幅広いユーザー層に対し、LINEへの誘導というコンバージョンを直接促せるため、友だち獲得効率の向上が期待されます。
2. 配信の詳細と仕様:対象となるクリエイティブを確認
今回のβ版リリースにおける主要な仕様は以下の通りです。
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サービス: Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)
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配信開始日: 2025年12月10日(水)予定
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掲載面: スマートフォン版Yahoo! JAPANトップページのみ
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対応デバイス: スマートフォン(ウェブ、アプリ)
特に広告主様が注意すべきは、以下の3点です。
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対象広告: 「友だち追加」目的のキャンペーンに登録された全ての広告が、自動的に配信対象となります。キャンペーン目的を改めてご確認ください。
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対応クリエイティブ: 配信されるのはレスポンシブ(画像)のみで、アスペクト比は1:1と1.91:1が対象です。動画やカルーセルは対象外のためご注意ください。
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審査基準: LINE公式アカウントの基準が適用されます。そのため、Yahoo!広告の「広告主体者の明示」規定などは適用外となります。
3. 広告主が今すぐ行うべき「除外設定」と具体的な方法
配信機会の増加が見込まれる一方で、特定のキャンペーンでYahoo! JAPANトップページへの配信を希望しない場合は、以下の期日と手順で除外設定を行う必要があります。
⚠️ 除外設定は2025年12月10日までに必須
対象広告は自動で新規面に配信されます。配信を避けたい場合は、2025年12月10日(水)の実施日までに、プレイスメントターゲティング機能で手動で除外設定を完了させましょう。
具体的な除外設定(プレイスメントリストの活用)
配信全体をコントロールしたい場合は、プレイスメントリストの「除外」設定を利用します。
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除外設定(広範囲):
yahoo.co.jpをプレイスメントリストに追加し、「除外」として設定します。-
【注意】 このドメイン全体を除外すると、Yahoo!ニュース、Yahoo!ショッピングなど、Yahoo! JAPANドメイン配下の全てのサイト・アプリが対象に含まれる可能性があるため、除外設定は慎重に行ってください。
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4. よくある質問(FAQ)と最終確認
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Q1. 今回の配信でPC版のトップページは対象ですか?
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A1. いいえ、今回のリリースで対象となるのはスマートフォン版(ウェブ・アプリ)のみです。
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Q2. 審査基準がLINE基準になることによる具体的な影響は?
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A2. 通常Yahoo!広告で求められる「広告の主体者の明示」など、LINE基準で規定されている項目は適用されません。ただし、広告掲載基準自体は引き続き遵守する必要があります。
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Q3. β版の正式提供はいつですか?
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A3. 正式版の提供開始は2026年2月頃を予定しており、詳細が決定次第、改めてLINEヤフーからアナウンスされる見込みです。
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✨ 今後のアクションプラン
今回のアップデートは、LINEヤフーが提供するマーケティングソリューションの大きな進化を示しています。広告主様は、この新しい集客チャネルを最大限に活用するために、リーチの拡大と適切な除外設定という二つの側面からキャンペーンを見直すことが成功への鍵となります。

