Google広告で「Veo」を試してわかったこと。動画制作のハードルは本当に下がるのか? | マーケターのつぶやき

Google広告で「Veo」を試してわかったこと。動画制作のハードルは本当に下がるのか?

「動画広告を作りたい。でも、外注する予算はないし、自分で編集する時間もスキルもない……」 そんな、すべてのコンテンツクリエイターや広告運用者が抱えてきた「諦め」が、今、Google広告の管理画面の中で過去のものになろうとしています。

2026年、Googleの最新動画生成AI「Veo」が、ついに私たちの広告運用フローに直接組み込まれました。

数枚の商品写真が、数分後にはシネマティックな1080pの広告動画に変わる。しかも、プロ向けの専門ソフトではなく、いつもの「アセット スタジオ」をクリックするだけ。正直、これまでのAI動画には「どこか不自然さ」を感じていた方も多いはずです。しかし、最新のVeo 3.1を実際に触ってみると、その「質感」と「実用性」には驚かされます。

本記事では、この新しい波をどう実務に活かすべきか、実際に管理画面を操作して見えてきた「本当の使い勝手」と、後悔しないための活用のポイントをご紹介します。

実際に触って感じた、Veoの「ここがすごい」

これまでのAI動画にありがちだった「不自然さ」が、最新のVeo(3.1モデル)ではかなり解消されています。

  • 「形」が崩れない安心感 動画の最初と最後で人物の顔が変わってしまうようなことが少なく、1分程度の動画でも一貫性が保たれています。

  • スマホで見やすい「縦型」に強い YouTube ショートやSNS広告に欠かせない「縦長(9:16)」動画を、無理なトリミングなしでそのまま生成できるのは、今の運用現場では大きな強みです。

  • 日本語でそのまま「指示」が出せる 英語のプロンプトを考える必要はなく、ふだんの言葉で「もっと明るい雰囲気で」といった指示が出せるようになっています。

【操作手順】どこから使えるの?

お使いのGoogle広告アカウントに「アセット スタジオ」が表示されていれば、準備は完了です。

  1. 「アセット スタジオ」を開く: 左メニューの青いアイコンをクリック。

  2. 画面下部へ移動: 「動画を作成または編集する」というセクションを探します。

  3. 動画生成を開始: 「AIで動画を生成」を選び、素材となる写真や指示文を入力するだけです。

手持ちの古い低画質動画をきれいにし直す「アップスケーリング機能」も、過去の資産を活かせる嬉しいポイントでした。

導入前に知っておきたい、等身大の注意点

便利なツールですが、広告として使う以上、いくつか気をつけておきたいことも見えてきました。

  • 「盛りすぎ」に注意(景表法など) AIが作った映像があまりに綺麗すぎて、実際の商品と違いすぎると、見た人をがっかりさせてしまう「優良誤認」のリスクがあります。あくまで演出の範囲に留めるのがコツです。

  • 透明性のルール(SynthID) 生成した動画には、AI製であることを示す電子透かしが自動で入ります。ブランドの信頼を守るためのGoogleの姿勢でもありますね。

  • すべてをAI任せにはしない 細かいテロップのタイミングや、ブランドのストーリーを伝える部分は、やはり人間の手(編集ソフト)で仕上げるのが一番効果的だと感じました。

Q&A:気になる疑問を解決

Q:作った動画の権利はどうなる?

A: Googleの規約では、ビジネスでの利用も認められています。

Q:制作時間はどのくらい?

A: 指示を出してから数分程度で候補が出てきます。コーヒーを一杯飲んでいる間に完成するイメージです。

Q:既存の動画も加工できる?

A: はい、アップロードした動画をベースに、スタイルを変えたり画質を上げたりできます。

大切なのは「何を伝えるか」

動画制作の技術的な壁がなくなったことで、これから大事になるのは「どんなストーリーで、誰に届けたいか」という私たち人間のアイデアだと思います。

「アセット スタジオ」に案内が出ていたら、まずは手持ちの写真1枚から試してみてはいかがでしょうか。動画広告のハードルが、思っている以上に低くなっていることを実感できるはずです。