パイシチューといえば、オーブンでじっくり焼き上げるパイの香ばしさが醍醐味…そう思っていませんか?実はそのパイ、揚げてしまってもいいそうです。1分揚げるだけで、オーブンで焼いたのと同じようなサクサク食感になるというから驚きです。今回は、2026年4月16日放送の日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン2時間SP」の「料理時間ハンデマッチ」で、フレンチの鉄人シェフ・中村和成さんが披露した「サクサク揚げパイシチュー」を、まとめました。
中村シェフは、フレンチの名店「LA BONNE TABLE(ラ・ボンヌ・ターブル)」のシェフとのことです。凡人シェフ軍団との調理時間ハンデマッチという企画の中で、鉄人シェフとしてこのパイシチューを短時間で仕上げていたようです。パイシートをオーブンで焼くのではなく、油で揚げるという時短ワザが最大の見どころです。
🥧 番組で紹介された内容
通常のパイシチューは、パイシートをオーブンで焼き上げるため、ある程度の時間がかかってしまいます。今回のレシピでは、パイシートを熱した油で揚げるという方法に置き換えることで、わずか1分ほどでサクサクの食感を実現しているようです。フレンチの技法を知り尽くしたシェフだからこその、大胆な発想の転換かもしれません。
もうひとつのポイントは、鶏もも肉の皮を活用している点です。皮と肉を切り分け、皮だけを先にバターで炒めて脂を出すことで、少ないバターでも濃厚な旨みを引き出しているようです。皮から出た脂を使って具材を炒めることで、無駄なく旨みを重ねていく調理法になっています。
にんじんとじゃがいもは、あらかじめ丸ごとレンジで加熱しておき、シチューとは別に盛り付ける形になっているのも特徴的です。煮込む時間を短縮しつつ、野菜の形や食感をしっかり残せる工夫のようです。
材料(4人前)
- にんじん:1本
- じゃがいも:1個
- 鶏もも肉:1枚(250〜300g)
- 玉ねぎ:小1個
- マッシュルーム:1パック
- バター:30g
- ローリエ:適量
- パイシート(砂糖不使用):2枚
- 薄力粉:大さじ1
- 白ワイン:大さじ1
- 牛乳:400ml
- 塩胡椒:少々
- サラダ油:適量
作り方
- にんじん・じゃがいもを丸ごとラップで包み、電子レンジで600W・5分加熱します。
- 鶏もも肉の皮と肉を分け、皮を一口大に切ります。
- 鶏もも肉は一口大に切り、玉ねぎはくし形切り、マッシュルームは厚めにスライスします。
- フライパンに皮を入れ、皮から脂が出るまでバターと炒めます。
- 脂が出たら、鶏もも肉・玉ねぎ・マッシュルームを加え、塩胡椒をふって炒めます。ローリエを加え、薄力粉をまぶしてさらに炒めます。
- 白ワインと牛乳を入れて、とろみが出るまで少し煮込みます。
- パイシートを熱した油(強火)で1分ほど揚げて、半分に切ります。
- ①のにんじん・じゃがいもを一口大に切ります。
- シチューを皿に盛り付け、⑧のにんじん・じゃがいもを加えます。
- 仕上げにパイを⑨のお皿にかぶせるように乗せたら完成です。
🍽️ 作ってみる時のポイント
鶏もも肉の皮を炒める工程は、脂がしっかり出るまでじっくり炒めるのがポイントのようです。脂が出きらないうちに具材を加えてしまうと、旨みが十分に引き出せない可能性があるので、少し我慢して炒め続けるのが良さそうです。
パイシートを油で揚げる工程は、強火で手早く行うのがコツのようです。油の温度が低いと、サクサクの食感になる前に油を吸ってしまい、べたついた仕上がりになってしまうかもしれません。菜箸などで一度様子を見ながら、色づき具合を確認すると安心です。
にんじんとじゃがいもを別で加熱しておく工程は、シチューの煮込み時間を短縮できるだけでなく、野菜の形をきれいに保てるという利点もありそうです。レンジ加熱の際は、ラップをしっかり密着させると、均一に火が通りやすくなりそうです。
薄力粉をまぶしてから炒めることで、牛乳を加えた時にとろみがつきやすくなるようです。粉っぽさが気になる場合は、まぶした後に少し炒める時間を長めにとると良いかもしれません。
❓ よくある質問
Q. パイシートは市販のもので大丈夫ですか?
A. 番組でも市販のパイシート(砂糖不使用)を使っていたようなので、スーパーなどで手に入るもので問題なさそうです。
Q. パイシートをオーブンで焼く方法でも作れますか?
A. オーブンで焼く通常の方法でも作れそうですが、その場合は焼き時間がかかるため、今回の時短ポイントである「揚げる」工程とは仕上がりの時間が変わってきそうです。
🔥 揚げるという発想が生んだ、時短パイシチュー
パイシートを焼かずに揚げるという発想の転換だけで、本格的なパイシチューが驚くほど短時間で作れてしまうんですね。10人の審査員による投票で6対4という僅差ながら鉄人シェフが勝利したというのも、この時短ワザが味の面でも十分通用するものだったという証明のように思えます。凡人チームがアサリやエビをふんだんに使った本格派で挑んだ中での勝利というのも、なかなか説得力があります。
鶏の皮から脂を引き出して旨みを重ねていく工程も、フレンチの技法ならではの丁寧さを感じさせます。皮を捨てずに活用するという発想は、少ないバターでも満足感のある味わいに仕上げるための、理にかなった工夫といえそうです。にんじんとじゃがいもをあらかじめレンジで加熱し、煮込み時間そのものを短縮している点も見逃せません。
野菜を別で加熱しておくという工夫も含めて、時短でありながら手を抜いていないという印象のレシピです。それぞれの工程に「なぜその方法を選んだのか」という理由がある点が、単なる時短テクニックを超えた、プロならではの完成度につながっているのかもしれません。パイシチューを作ってみたいけれど時間がかかりそうで諦めていた方も、この方法なら挑戦しやすいのではないでしょうか。

