鶏スペアリブは、骨付き肉ならではのうまみと、手でつまんで食べやすいサイズ感が魅力の食材です。
そんな鶏スペアリブに、ほくほくと甘いさつまいもを組み合わせた「鶏スペアリブとさつまいもの黒こしょう炒め」が、2026年9月7日放送のNHK「きょうの料理」で紹介されました。
教えてくれたのは、料理研究家で国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんです。この日のテーマは、毎日の食事に無理なく取り入れられる「夏の疲れをいやす ゆる薬膳」。特別な生薬などを使うのではなく、スーパーで購入しやすい身近な食材を組み合わせて作れるのが魅力です。
今回の料理も、薬膳の考え方を取り入れながら、鶏スペアリブやさつまいも、さやいんげんといった親しみやすい材料で作れます。
甘辛い味付けが鶏肉とさつまいもによく絡み、仕上げに加える粗びき黒こしょうが味をピリッと引き締めます。ご飯のおかずにはもちろん、手で気軽につまめるため、お酒のお供にも合わせやすい一品です。
🐓 鶏スペアリブとは?
鶏スペアリブとは、一般的に鶏の手羽中を縦半分に割ったものです。
手羽元や手羽先よりも小ぶりで、骨に沿って肉を食べやすいのが特徴。骨付きのまま焼くことで、鶏肉のうまみをしっかり楽しめます。
スーパーでは「鶏スペアリブ」のほか、「手羽中ハーフ」などの商品名で販売されていることもあります。
🍳 鶏スペアリブとさつまいもの黒こしょう炒めの材料
材料は2人分です。
- 鶏スペアリブ(鶏手羽中を半分に割ったもの):8本(180g)
- さつまいも:200g
- さやいんげん:8~10本(50g)
- ごま油:小さじ2
- 塩:少々
- 粗びき黒こしょう:適量
合わせ調味料
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1/2
🔪 下ごしらえ
1.さつまいもを切る
さつまいもはよく洗い、皮付きのまま1cm厚さの半月形に切ります。
切ったさつまいもを水に約5分間さらし、ザルに上げて水気を切りましょう。
2.さつまいもを電子レンジで加熱する
さつまいもを耐熱皿に広げ、水大さじ2を振りかけます。
ふんわりとラップをして、600Wの電子レンジで約5分間加熱してください。
少量の水を振ってから電子レンジにかけることで、パサつきを抑えながら、ほっくりと仕上げやすくなります。
3.そのほかの材料を準備する
さやいんげんはヘタを切り落とし、長さを3等分にします。
しょうゆ、みりん、酒は、あらかじめ混ぜ合わせておきましょう。鶏スペアリブには塩少々を振ります。
🍠 鶏スペアリブとさつまいもの黒こしょう炒めの作り方
1.鶏スペアリブを皮側から焼く
フライパンにごま油を入れて中火で熱し、鶏スペアリブの皮側を下にして並べます。
そのまま3~4分間焼き、皮側に香ばしい焼き色をつけましょう。
2.鶏スペアリブを裏返す
焼き色がついたら上下を返し、フライパンの片側に寄せます。
その後も、ときどき上下を返しながら中まで火を通してください。
骨の周辺は火が入りにくいため、表面の色だけで判断せず、肉の中心までしっかり加熱することが大切です。
3.さやいんげんを炒める
フライパンの空いたところに、さやいんげんを加えて炒めます。
鶏スペアリブと同じフライパンで調理することで、鶏肉から出たうまみも野菜に絡みます。
4.さつまいもと調味料を加える
火を弱め、電子レンジで加熱したさつまいもを加えます。
混ぜ合わせておいたしょうゆ、みりん、酒を回しかけ、具材を崩さないように全体を炒め合わせましょう。
さつまいもはすでにやわらかくなっているため、強く混ぜすぎないのがポイントです。
5.黒こしょうを振る
汁気がなくなるまで炒めたら、仕上げに粗びき黒こしょうをやや多めに振ります。
全体を軽く混ぜ合わせたら完成です。
✨ おいしく仕上げるポイント
鶏スペアリブは皮側から香ばしく焼く
皮側を下にして動かさずに焼くと、きれいな焼き色がつき、香ばしさも引き立ちます。
鶏スペアリブは小ぶりですが骨付き肉なので、ときどき裏返しながら中心まで火を通しましょう。
さつまいもは先に電子レンジで加熱する
生のさつまいもを鶏肉と一緒に炒め始めると、中まで火が通るのに時間がかかります。
先に電子レンジで加熱しておけば、炒める時間を短縮できるだけでなく、外側が焦げるのを防ぎながら、ほくほくとした食感に仕上げられます。
調味料を加えたら弱火で仕上げる
しょうゆやみりんを加えたあとは焦げやすくなるため、弱火にして炒めます。
汁気がなくなるまで絡めることで、鶏肉にもさつまいもにも甘辛い味がなじみます。
黒こしょうは最後に加える
黒こしょうは、長時間加熱するよりも仕上げに加えた方が、香りと刺激を感じやすくなります。
さつまいもの甘さや鶏肉のコクを引き締める役割があるため、少し多めに振るのがおすすめです。
ただし、子どもと一緒に食べる場合は控えめにし、大人の分だけ食卓で追加してもよいでしょう。
🌿 甘みと辛みの組み合わせを楽しめる一皿
この料理では、自然な甘みのあるさつまいもに、コクのある鶏スペアリブを組み合わせています。
しょうゆとみりんの親しみやすい甘辛味に、粗びき黒こしょうの刺激が加わるため、さつまいもを使っていても甘くなりすぎません。
緑色のさやいんげんも入り、茶色くなりがちな炒め物に彩りを添えてくれます。
❓ 鶏スペアリブとさつまいもの黒こしょう炒めに関するQ&A
Q.鶏スペアリブが売っていない場合は代用できますか?
A.鶏の手羽中で代用できます。手羽中をそのまま使う場合は鶏スペアリブより厚みがあるため、火の通り具合を確認しながら加熱時間を調整してください。
Q.さつまいもの皮はむいた方がよいですか?
A.番組のレシピでは、よく洗ったさつまいもを皮付きのまま使用します。皮を残すことで色合いがよくなり、煮崩れも抑えやすくなります。
Q.さつまいもを電子レンジで加熱する理由は?
A.炒める前にある程度火を通し、短時間でほくほくと仕上げるためです。少量の水を振ってから加熱することも、しっとり仕上げるポイントになります。
Q.さつまいもが崩れてしまうのはなぜですか?
A.電子レンジで加熱したさつまいもはやわらかくなっているため、強く混ぜると崩れやすくなります。調味料を加えたあとは、フライパンを軽く揺するか、木べらなどで下から返すように混ぜましょう。
Q.黒こしょうはどのくらい加えますか?
A.番組では、仕上げにやや多めの粗びき黒こしょうを振っています。辛みが苦手な場合は少量から加え、味を見ながら調整してください。
🍚 甘辛味と黒こしょうでご飯が進む秋のおかず
「鶏スペアリブとさつまいもの黒こしょう炒め」は、骨付き鶏肉のうまみと、ほくほくとしたさつまいもの甘さを一度に楽しめる一皿です。
身近な食材を使って無理なく取り入れられる「ゆる薬膳」の料理でありながら、普段の食卓になじみやすい甘辛味に仕上がっています。
さつまいもを先に電子レンジで加熱するため、火が通るまで長時間炒める必要もありません。鶏スペアリブの皮を香ばしく焼き、調味料の汁気がなくなるまで絡めることが、おいしく仕上げるポイントです。
仕上げの粗びき黒こしょうが甘辛味を引き締め、ご飯のおかずにもおつまみにもなる食べ応えのある料理。さつまいもがおいしくなる季節に、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

