型から外した瞬間、カラメルをまとったりんごが表面に現れる。そんな仕上げの楽しさがあるのが、アップサイドダウンケーキです。りんごの甘酸っぱさに香ばしいカラメルを合わせ、アーモンドパウダー入りの生地で焼き上げます。
デコレーションを重ねなくても、底に並べたりんごがそのまま飾りになるのも魅力。お茶の時間に切り分けたくなる、見た目も楽しい手作りのおやつです。
2026年10月26日初回放送、10月27日再放送のNHK『きょうの料理』「おやつのじかん」で、ミセスベリーこと赤曽部麗子さんが紹介したレシピをもとに、材料と作り方をまとめます。
🍰アップサイドダウンケーキとは?
「アップサイドダウン」は「上下逆さま」という意味です。型の底に果物を並べ、その上に生地を入れて焼き、最後にひっくり返して果物を表面にするケーキを指します。
今回は、カラメルをからめたりんごを使います。底に置いたりんごが完成時の上面になるので、並べる工程も仕上がりを楽しむポイントです。
📝材料【直径18cm・底が抜ける丸型1台分】
- りんご:小2個(330g)
- バター(カラメルに加える分):10g
- 粉砂糖:適量
- バター(型に塗る分):適量
【生地】
- 薄力粉:80g
- アーモンドパウダー:20g
- ベーキングパウダー:2g
- バター:100g
- きび砂糖:100g
- 卵:2個
- シナモンパウダー:少々
【カラメル】
- グラニュー糖:40g
- 水:大さじ1
※バターは、生地用100gと、カラメルに加える10g、型用を分けて用意します。生地にはきび砂糖、カラメルにはグラニュー糖を使います。
🧈作る前の準備
- 薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーを合わせてふるいます。
- オーブンを180℃に予熱します。
- カラメルが漏れないよう、型の底をアルミ箔で覆います。
- 型の側面にオーブン用の紙を沿わせます。
型用のバターも用意し、型や紙の準備を先に済ませておきましょう。生地を作ったあと、型と側面の紙の間に少量の生地をつけてとめると、作業しやすくなると紹介されています。
👩🍳りんごのアップサイドダウンケーキの作り方
1.りんごを切る
りんごの皮をむいて芯を取り、縦に1cm厚さに切ります。
2.バターときび砂糖を混ぜる
耐熱ボウルに生地用のバター100gを入れ、電子レンジ600Wで20秒ほど加熱してやわらかくします。
きび砂糖を加え、泡立て器で混ぜます。卵は別の器で溶きほぐします。
※バターの温度によってやわらかくなる速さは変わるため、加熱時間は状態を見て調整してください。
3.卵と粉類を加える
溶き卵を2〜3回に分けて加え、そのつど混ぜます。
ふるっておいた粉類を少しずつ加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。シナモンパウダーも加えて混ぜ、生地を用意します。
4.カラメルを作る
小さめのフライパンにグラニュー糖40gと水大さじ1を入れ、中火にかけます。
グラニュー糖に水をなじませたら、沸いてくるまでなるべく触らずに待ちます。一部が色づいてきたら、ときどきフライパンをやさしく揺すります。
うっすら煙が立ち、全体が濃い茶色になったら火を止めます。
5.バターとりんごを加える
火を止めたカラメルにバター10gを加えて溶かし、りんごを入れて全体にからめます。
カラメルは高温なので、はねややけどに注意して作業してください。
6.型にりんご、生地の順に入れる
りんごを型の底に並べます。フライパンに残ったカラメルも流し入れます。
生地を入れ、表面を平らにならします。
7.180℃で40分焼く
予熱した180℃のオーブンで40分焼きます。
家庭ではオーブンによって焼け方が異なるため、焼き上がりには生地の中央まで火が通っているかも確認してください。
8.ひっくり返して型から外す
焼き上がったケーキは、型の底が上になるように返して型から外し、網にのせます。
熱い型やカラメルに直接触れないよう、ミトンなどを使い、安定した場所で作業しましょう。冷めたら粉砂糖を茶こしでふり、仕上げます。
※バターの状態確認、焼き上がりの確認、型を扱う際の注意など、家庭で作る際の補足を含みます。
💡おいしく、きれいに仕上げるポイント
生地と型を用意してからカラメルを作る
カラメルを作ってから慌てないよう、先に型を準備し、生地まで作っておきます。
そのあとでカラメルを作り、りんごをからめて型に並べれば、順番に作業を進められます。
カラメルは、沸くまでなるべく触らない
砂糖と水を入れたら、ずっとかき混ぜ続ける作り方ではありません。一部に色がついてからフライパンをやさしく揺すり、全体の色を見て火を止めます。
色づき始めると変化が速いので、その間はフライパンの様子に集中しましょう。
りんごの並べ方が、完成した上面になる
向きをそろえて型に沿うように並べると、まとまりのある見た目になります。小さな切れ端は中央に集めると、配置しやすくなります。
きっちり並べなくても作れるので、初めてなら全体にりんごが行き渡るように置くところから試してみてください。
粉砂糖は冷めてから
型から外してすぐではなく、ケーキが冷めてから粉砂糖をふります。
りんごとカラメルが主役になるケーキなので、仕上げは粉砂糖だけでも華やかに見せられます。
🧊保存方法と食べるタイミング
保存する場合は、ラップをして冷蔵庫に入れ、2〜3日で食べきるのが紹介された目安です。
作りたてだけでなく、翌日は味がなじんだしっとり感も楽しめるとされています。焼いた当日と翌日で少しずつ切り分けて、違いを味わうのもよいでしょう。
❓アップサイドダウンケーキのよくある質問
Q.りんごジャムを使うケーキですか?
A.いいえ。今回は切ったりんごにカラメルをからめ、型の底に並べます。同じ放送のりんごジャムとは別のレシピです。
Q.バターは全部で100gですか?
A.生地用に100g、カラメルに加える分に10gを使います。さらに型に塗る分を適量用意します。
Q.焼く前から、りんごを上にのせますか?
A.型の底にりんごを並べ、その上に生地を入れます。焼いたあとでひっくり返すため、りんごが上面になります。
Q.型の底をアルミ箔で覆うのはなぜですか?
A.底が抜ける型からカラメルが漏れるのを防ぐためです。型の側面にはオーブン用の紙を沿わせて準備します。
Q.焼く温度と時間は?
A.180℃に予熱したオーブンで40分です。家庭では使用するオーブンの焼け方を見ながら、焼き上がりを確認してください。
🌟ひっくり返す楽しさまで味わう、りんごのおやつ
アップサイドダウンケーキは、カラメルをからめたりんごを底に並べ、焼いてから上下を返す焼き菓子です。飾り付けをたくさんしなくても、りんごそのものが表面を彩ってくれます。
作るときは、型と生地を先に用意すること、カラメルの色を見て火を止めること、底のりんごが完成時の上面になることを意識してみましょう。バターや砂糖は用途ごとに分けて量ると、作業の途中で迷いにくくなります。
りんごの甘酸っぱさと、カラメルの香ばしさを楽しみたい日に。冷めたケーキを切り分けて、紅茶やコーヒーとともに手作りのおやつの時間を過ごしてみてください。

