SmartNews Adsのビジネスマネージャーに、ユーザーアクセス権限(役割)に関する重要なアップデートが適用されました。この刷新は、特に複数の広告アカウントを管理する広告主や代理店のチーム運用において、効率化とセキュリティを両立させるための大きな一手となります。
この記事では、新設された役割の具体的な機能と、それによって日々の広告運用がどのように変わるのかなどについて、ご紹介します。
1. 権限管理の課題を解決する3つの新役割
今回のアップデートでは、ビジネスマネージャーのユーザー管理UIが刷新され、従来の「ビジネス管理者」「ビジネスユーザー」に加え、以下の3つの新しい役割が追加されました。
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運用管理者
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権限の概要: ビジネス内のすべての広告アカウントの運用が可能です(ユーザー管理は不可)。
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運用のメリット: 新規アカウント追加時の個別権限付与作業が不要になり、効率が向上します。
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アナリスト
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権限の概要: 指定された広告アカウントの成果データ閲覧のみが可能です。
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運用のメリット: 設定変更などの誤操作リスクを排除し、安全にデータ分析が可能になります。
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ファイナンス管理者
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権限の概要: 請求・支払い関連情報の閲覧・管理が可能です。
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運用のメリット: 経理担当者と運用担当者の権限範囲を明確に分離できます。
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2. 【運用効率】なぜ「運用管理者」がチームの負担を減らすのか
複数アカウントの運用を担当するチームにとって、最もインパクトが大きいのが「運用管理者」の導入です。
🔹 劇的に変わる「アカウント追加時」のフロー
これまでは、新しいクライアントやブランドが増え、広告アカウントが作成されるたびに、運用担当者一人ひとりに対し、そのアカウントへのアクセス権限を手動で付与する必要がありました。
「運用管理者」に設定されたメンバーは、今後ビジネスに追加されるすべてのアカウントに自動で運用権限が付与されます。これにより、ルーティン化していた煩雑な権限設定作業が一切不要となり、チーム全体の作業負荷が大幅に軽減されます。
3. 【安全性】権限の細分化でリスクを最小限に抑える
役割に応じたアクセス権の分離は、ヒューマンエラーによるトラブルを未然に防ぎます。
🔹 閲覧専用の「アナリスト」で誤操作をブロック
データ分析を主業務とするメンバーに「アナリスト」権限を付与することで、運用設定の変更やキャンペーンの削除といった操作を物理的に防ぐことができます。必要な情報へのアクセスを許可しつつ、運用環境の安全性を確保できます。
🔹 経理部門との連携をスムーズにする「ファイナンス管理者」
新設された「ファイナンス管理者」は、広告費の確認や請求関連の管理を専門とする経理・会計部門に最適な権限です。これにより、運用担当者が財務情報にアクセスする必要がなくなり、権限範囲が明確化されます。
【注意点】 「ファイナンス管理者」の役割は、SmartNews Adsのセルフサーブアカウントをご利用の広告主様のみ利用可能です。アカウントタイプによっては適用されない点にご留意ください。
4. 既存の運用への影響と次のアクション
今回のビジネスマネージャーのアップデートは、既存の広告運用に影響を与えるものではありません。
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既存の配信・設定: すでに配信中のキャンペーン設定や、計測結果には一切影響はありません。
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既存の権限の扱い: 従来から存在する「ビジネス管理者」「ビジネスユーザー」の権限も、これまで通り引き続き利用可能です。設定が自動的に新しい環境に引き継がれます。
✅ 次のステップ:新体制への移行を推奨
新しい役割への切り替えは必須ではありませんが、より安全で効率的な体制を築くために、チーム内の役割と責任範囲を確認し、順次「運用管理者」や「アナリスト」といった新役割への移行を検討することを推奨します。
📝 アップデートの重要ポイント
SmartNews Adsのビジネスマネージャーアップデートで、チーム運用が大きく改善します。
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効率化: 「運用管理者」の導入により、アカウント追加時の個別権限付与作業が不要になり、運用担当者の手間が大幅に削減されます。
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安全性: 「アナリスト」により、閲覧専用権限を分離し、誤操作による設定変更リスクを最小限に抑えられます。
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既存設定への影響はありません: 既存のキャンペーン設定や、現在ご利用中の「ビジネス管理者」「ビジネスユーザー」の権限には一切影響はありません。
❓ よくあるご質問(FAQ)
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Q. 既存の広告配信や設定に影響はありますか?
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A. ありません。今回の変更はUI改善と新しい役割追加のみで、既存のキャンペーン設定や配信結果には一切影響しません。
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Q. 現在のユーザー権限(ビジネス管理者・ビジネスユーザー)はそのまま使えますか?
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A. はい、これまで通り利用可能です。既存の権限は自動的に引き継がれます。
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Q. 新しい役割への切り替えは必須ですか?
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A. 必須ではありません。現行の設定のままでも問題ありませんが、組織体制や担当範囲に応じて順次活用していくことを推奨します。
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