茶碗蒸しを食べたいと思っても、「一人分だけ作るのは面倒」「たくさんの具材をそろえるのが大変」と諦めてしまうことはありませんか?
そんなときに作ってみたいのが、卵1個と切り餅で作る「ひとり茶碗蒸し」です。
具材は切り餅だけという、とてもシンプルな組み合わせ。ふるふるとした卵の中から、とろりと柔らかくなったお餅が現れます。
さらに、仕上げにかける熱々のあんも欠かせません。栗原はるみさんが「あんがないと始まらない」と語るほど重要な存在で、だしの風味と滑らかな口当たりを加え、茶碗蒸しのおいしさを完成させてくれます。
一人分から無理なく作れるため、普段の食事はもちろん、夜食や小腹が空いたときにもおすすめです。
📺 栗原はるみさんが紹介した「ひとり茶碗蒸し」
2026年9月15日放送のNHK「きょうの料理」では、栗原はるみさんが「ひとり茶碗蒸し」を紹介しました。
「一人でも好きな茶碗蒸しを食べたい」という思いから考えられた、一人分でも作りやすい配合のレシピです。
一般的な茶碗蒸しには、鶏肉、えび、しいたけ、かまぼこ、ぎんなんなど、さまざまな具材を入れます。
今回のレシピでは卵とだしのやさしい風味を楽しめるよう、具材を切り餅だけに絞っています。材料が少なくても食べ応えがあり、一人分から気軽に挑戦できるのが魅力です。
🍵 ひとり茶碗蒸しの材料
1人分です。
茶碗蒸し
- 切り餅:1/2個
- 青柚子の皮:あれば少々
卵液
- 卵:1個
- だし:カップ3/4
- みりん:大さじ1/2
- 塩:小さじ1/4
あん
- だし:カップ1/4
- うす口しょうゆ:小さじ1/2
- みりん:大さじ1/2
- 塩:少々
- 片栗粉:小さじ1/2
- 水:小さじ1
🍳 ひとり茶碗蒸しの作り方
1.切り餅を切る
切り餅1/2個を3等分に切ります。
餅をそのまま大きく入れるのではなく、小さく切っておくことで火が通りやすくなり、茶碗蒸しと一緒に食べやすくなります。
切り餅はかたくて滑りやすいため、包丁を使う際は手元に注意しましょう。
2.味つきのだしを用意する
だしカップ3/4に、みりんと塩を加えて混ぜます。
先にだしへ調味料を混ぜておくことで、卵液全体の味を均一にしやすくなります。
3.卵液を作る
ボウルに卵を割り入れ、泡立てないように静かに溶きほぐします。
味を調えただしを少しずつ加え、その都度静かに混ぜましょう。しっかり混ざったら、ざるやこし器を通します。
卵液を一度こすことで、溶けきらなかった卵白やカラザなどが取り除かれ、なめらかな口当たりに仕上がります。
4.器に入れる
耐熱性の器へ切り餅を入れ、こした卵液を静かに注ぎます。
器の表面へふんわりとラップをかけます。ぴったり密閉せず、蒸気が入る余地を残しておきましょう。
5.弱火で蒸す
蒸気が十分に上がったせいろ、または蒸し器へ器を入れます。
ふたをして、弱火で12~15分ほど蒸しましょう。
蒸し時間は、器の大きさや厚さ、蒸し器の状態によって変わります。表面がふるふると固まっていれば、蒸し上がりの目安です。
中心がまだ液状の場合は、様子を見ながら少しずつ追加で蒸してください。
6.おいしさの決め手となるあんを作る
栗原はるみさんが「あんがないと始まらない」と語るほど、今回の茶碗蒸しで重要なのが、仕上げにかける熱々のあんです。
茶碗蒸しが蒸し上がるタイミングに合わせて作り始めましょう。
小鍋にだしを入れて温め、うす口しょうゆ、みりん、塩を加えます。
片栗粉と水は、あらかじめ別の容器でよく混ぜておきます。片栗粉は時間がたつと底へ沈むため、鍋へ加える直前にもう一度混ぜるのがポイントです。
だしが煮立ったら、水溶き片栗粉を少しずつ回し入れます。一度に加えず、混ぜながら少量ずつ加えると、だまになりにくく、均一なとろみをつけられます。
水溶き片栗粉を加えたあとは、再びしっかり煮立たせましょう。片栗粉へ十分に火を通すことで、粉っぽさがなくなり、つやのあるなめらかなあんに仕上がります。
7.蒸したての茶碗蒸しに熱々のあんをかける
茶碗蒸しが蒸し上がったら、できたての熱いあんをたっぷりとかけます。
ふるふるの卵に、とろみのあるあんが重なることで、だしの風味と滑らかな口当たりが一層際立ちます。
底に入った柔らかな餅にもあんが絡み、卵、あん、餅を一体となって味わえます。
仕上げに、あれば青柚子の皮を添えて完成です。青柚子の爽やかな香りが、卵とだしのやさしい味を引き立てます。
✨ なめらかな茶碗蒸しに仕上げる注目ポイント
卵を泡立てないよう静かに混ぜる
卵液にたくさんの泡が入ると、蒸したときに表面がきれいに仕上がりにくくなります。
泡立て器を勢いよく動かすのではなく、菜箸などを使って白身を切るように静かに混ぜましょう。
だしは少しずつ加える
溶き卵へだしを一度に入れると、均一に混ざりにくくなる場合があります。
少しずつ加えて静かに混ぜることで、卵とだしがなじんだ滑らかな卵液になります。
卵液をこしてから蒸す
少し手間に感じるかもしれませんが、卵液をこす工程は口当たりをよくするために大切です。
卵白のかたまりなどを取り除くことで、舌触りのよい、ふるふるとした茶碗蒸しを目指せます。
蒸気が上がってから器を入れる
蒸し器が十分に温まる前に器を入れると、蒸し時間を判断しにくくなります。
先に蒸し器を加熱し、しっかり蒸気が上がってから器を入れましょう。
弱火でゆっくり蒸す
強火で一気に加熱すると、卵液へ「す」と呼ばれる細かな穴ができやすくなります。
蒸気が上がったあとは弱火にし、卵液をゆっくり固めるのがポイントです。
🍡 切り餅だけでも満足感のある一品に
具材が切り餅だけと聞くと、少し物足りなく感じるかもしれません。
しかし、加熱された切り餅はとろりと柔らかくなり、なめらかな茶碗蒸しとよくなじみます。卵とだしのやさしい味を邪魔せず、ほどよい食べ応えも加えてくれます。
ご飯を用意するほどではないものの、汁物だけでは少し足りないというときにも取り入れやすいでしょう。
余った切り餅を、お雑煮や焼き餅以外の料理で楽しみたいときにも役立つレシピです。
🥣 「あんがないと始まらない」ほど大切な仕上げ
今回のひとり茶碗蒸しは、卵液を蒸しただけで完成ではありません。
栗原はるみさんが「あんがないと始まらない」と語るように、だしのきいた熱々のあんをかけることで、料理としてのおいしさが完成します。
卵液は、卵とだしの風味を生かしたやさしい味つけ。一方、あんにはうす口しょうゆとみりんが入り、表面から味わいを補ってくれます。
あんは、単に味を濃くするためのものではありません。とろみが卵の表面を包み込み、ふるふるの茶碗蒸しと柔らかな餅をつなぐ役割も果たします。
さらに、とろみのあるあんが表面を覆うため、温かさが続きやすいのも魅力です。ふるふるの卵、とろりとしたあん、もちもちの餅という3つの食感を一緒に楽しめます。
あんをだまにしないコツ
水溶き片栗粉は、鍋へ加える直前にもう一度混ぜます。
片栗粉が底へ沈んだまま上澄みだけを入れると、十分なとろみがつきません。
また、水溶き片栗粉を一度に加えると、一部分だけが急に固まって、だまになる可能性があります。だしを混ぜながら少しずつ加え、全体へ均等に行き渡らせましょう。
最後に再び煮立たせ、片栗粉へしっかり火を通すことも、透明感とつやのあるあんに仕上げるポイントです。
🌿 青柚子の皮はなくても作れる?
青柚子の皮は、あれば少量添える材料なので、用意できなくても茶碗蒸しは作れます。
ただし、少量のせるだけでも爽やかな香りが広がり、上品な仕上がりになります。
青柚子の皮を使う場合は、白い部分を厚く切り取らず、表面の緑色の部分を薄くそいで使いましょう。白い部分が多いと苦みを感じやすくなります。
❓ ひとり茶碗蒸しに関するFAQ
Q.蒸し上がったかどうかは、どのように確認しますか?
A.表面がふるふると固まっていれば、蒸し上がりの目安です。中心が液状の場合は、様子を見ながら少しずつ追加で蒸してください。
Q.茶碗蒸しに「す」が入る原因は何ですか?
A.火力が強すぎたり、長時間加熱したりすると「す」が入りやすくなります。蒸気が上がってから器を入れ、弱火でゆっくり蒸しましょう。
Q.卵液をこさずに作れますか?
A.作ることはできますが、なめらかな口当たりに仕上げるなら、こすのがおすすめです。卵白のかたまりなどが取り除かれ、均一に蒸し上がりやすくなります。
Q.餅は切らずに入れてもよいですか?
A.大きなまま入れると、火が通るまでに時間がかかり、食べにくくなる可能性があります。今回のレシピでは、切り餅1/2個を3等分にします。
Q.あんは省いてもよいですか?
A.茶碗蒸しだけでも食べられますが、今回のレシピではあんがおいしさを完成させる重要な要素です。だしの風味や滑らかな口当たりを楽しむためにも、熱々のあんをかけるのがおすすめです。
Q.あんにうまくとろみがつかない場合は?
A.水溶き片栗粉を入れたあと、加熱が足りない可能性があります。全体を混ぜながら再び煮立たせてください。それでもとろみが足りない場合は、水と片栗粉を同じ割合で少量ずつ追加します。
Q.うす口しょうゆがない場合はどうすればよいですか?
A.濃口しょうゆでも代用できますが、色と風味が濃くなります。使用量を少し控え、味を見ながら塩で調整するとよいでしょう。
Q.2人分作りたい場合はどうしますか?
A.基本的には材料を2倍にし、一人分ずつ別の耐熱容器へ入れて蒸します。器の数や蒸し器の状態によって加熱時間が変わるため、表面の固まり具合を確認してください。
🥚 熱々のあんで完成する「ひとり茶碗蒸し」
栗原はるみさんの「ひとり茶碗蒸し」は、卵1個と切り餅1/2個で作れる、シンプルでやさしい一品です。
卵液を静かに混ぜてこし、蒸気の上がった蒸し器で弱火にかけることが、なめらかに仕上げるコツです。
そして忘れてはいけないのが、栗原はるみさんが「あんがないと始まらない」と語る熱々のあん。だしの風味を重ね、ふるふるの卵と柔らかな餅をまとめることで、ひとり茶碗蒸しのおいしさを完成させます。
「一人分だけ茶碗蒸しを食べたい」「余った切り餅をおいしく使いたい」という日に、作ってみてはいかがでしょうか。

