「土鍋で炊いたご飯に憧れるけれど、火加減が難しそう」「水の量や炊飯時間が分からず、失敗するのが怖い」と感じていませんか?
土鍋炊飯と聞くと、沸騰後に火を弱めたり、時間を細かく計ったりするイメージがあります。しかし今回紹介する方法は、強火にかけ、ふたの縁から蒸気が出たら火を止めて10分蒸らすというシンプルな流れです。
さらに、水を一律に何mlと決めるのではなく、浸水して水切りした米の重さを量り、その1.2倍の水を加えるのが大きな特徴。米に残っている水分を踏まえて炊飯用の水を決めるため、計量の基準が分かりやすくなります。
この記事では、2026年9月15日放送のTBS系「滝沢カレン&和田明日香のフィーリンきっちん」で紹介された「土鍋ごはんの炊き方」を、家庭で実践しやすいようにまとめます。
この日のゲストは尾上松也さん。愛用している土鍋を持参し、自らご飯を炊きました。
🍚今回の土鍋ごはんの特徴
番組で紹介された炊き方には、次のような特徴があります。
- 米を長時間研がず、短時間で2回洗う
- 浸水10分、水切り10分で準備する
- 水切り後の米を量り、その1.2倍の水を使う
- 土鍋を強火にかける
- 蒸気が出たら火を止め、余熱で10分蒸らす
火力を何度も変更する工程がなく、炊き始めてからの判断基準も「ふたの縁から蒸気が出ること」と明確です。初めて土鍋炊飯に挑戦する人でも、流れを覚えやすい方法といえます。
🛒用意するもの
- 米:2合
- 浸水用の水:米がしっかりかぶる量
- 炊飯用の水:水切り後の米の重さの1.2倍
- 米を炊ける大きさの土鍋
- ボウル
- ザル
- キッチンスケール
🔢炊飯用の水「米の重さの1.2倍」とは?
この方法では、浸水して水切りした後の米をキッチンスケールで量ります。その重さに1.2を掛けた量が、炊飯時に加える水の目安です。
たとえば、水切り後の米が400gだった場合は、次のように計算します。
400g × 1.2 = 480g
水は1gをおおむね1mlとして考えられるため、この場合は約480mlが目安です。
米を入れる前にボウルや容器をスケールへ置き、表示を0にしてから量ると、容器の重さを引く必要がありません。
米の量や吸水状態によって水切り後の重さは変わるため、毎回同じ水量になるとは限りません。決め打ちせず、そのときの米を量って計算するのがこの方法のポイントです。
🔪土鍋ごはんの炊き方
1.米を1回目は約2秒洗う
ボウルに米2合を入れて水を注ぎ、約2秒でさっと洗って、すぐに水を捨てます。
乾いた米は最初の水を吸いやすいため、ぬかのにおいを含んだ水に長く浸けず、手早く流すのがポイントです。
2.2回目は約4秒洗う
もう一度水を加え、約4秒さっと洗って水を捨てます。
番組の方法では、力を入れて長く研ぐのではなく、合計2回の短い洗米で進めます。
3.約10分浸水する
洗った米をボウルに入れ、米がしっかりかぶるくらいの水を加えます。そのまま約10分浸水させます。
4.ザルに上げて約10分置く
浸水させた米をザルに上げ、そのまま約10分置いて余分な水を切ります。
この工程で水気を切ることで、次に加える炊飯用の水を計算しやすくなります。
5.米の重さと水を量る
水切りした米の重さを量り、その1.2倍の水を用意します。
計算を間違えないよう、米の重さをメモしてから水を量ると安心です。
6.土鍋を強火にかける
土鍋に米と計量した水を入れ、ふたをして強火にかけます。
加熱中は状態を確認したくなりますが、むやみにふたを開けず、ふたの縁から出る蒸気を見て判断します。
7.蒸気が出たら火を止める
ふたの縁からしっかり蒸気が出てきたら、火を止めます。
土鍋の保温性を利用して、この後は余熱でご飯を仕上げます。
8.約10分蒸らす
ふたを閉じたまま約10分蒸らします。
蒸らし終わるまではふたを開けないようにしてください。10分たったらふたを開け、しゃもじで底からやさしく返すようにほぐします。
💨「蒸気が出たら」の見極め方
火を止める目安は、ふたの縁や蒸気穴から勢いよく蒸気が出て、鍋の中が十分に沸騰したと分かる状態です。
わずかな湯気が見えただけですぐに火を止めると、米に芯が残る可能性があります。一方で、激しく吹きこぼれた状態を長く続けると、水分が減りすぎたり、鍋底が焦げたりすることがあります。
蒸気が安定して出始めたら火を止められるよう、加熱中は土鍋のそばを離れないようにしましょう。
加熱時間は土鍋の厚み、ふたの構造、コンロの火力、室温などによって変わります。そのため、時間だけで判断するよりも、蒸気の状態を確認することが大切です。
✨失敗しにくくするポイント
米は正しく水切りしてから量る
ザルに上げた直後は、米の表面に余分な水が多く残っています。番組どおり約10分置いてから量ることで、炊飯用の水量を判断しやすくなります。
キッチンスケールを使う
計量カップだけで水量を決めるのではなく、米と水を重さで管理するのがこの炊き方の特徴です。スケールを使うと細かく調整できます。
加熱中と蒸らし中はふたを開けない
途中でふたを開けると蒸気と熱が逃げ、炊き上がりにムラが出やすくなります。蒸気の様子は、ふたを開けずに外側から確認してください。
火を止めた後の10分も炊飯工程と考える
火を止めた時点では完成ではありません。土鍋に蓄えられた熱で米の中心まで火を通し、水分を全体になじませるため、蒸らし時間を省かないようにしましょう。
⚠️使用する土鍋の説明書を優先
土鍋は製品ごとに厚み、形、保温性、蒸気穴の有無などが異なります。炊飯専用土鍋には、メーカーが推奨する水量や火力、加熱時間が決められていることもあります。
取扱説明書に炊飯方法が記載されている場合は、その方法を優先してください。特に「強火不可」「加熱後も弱火が必要」などの指定がある製品では、番組と同じ火力や手順が適さない可能性があります。
また、初めて使う土鍋では、目止めなどの下準備が必要な場合があります。使用前に説明書を確認しましょう。
🔥おこげを作りたい場合は?
番組の炊き方は、蒸気が出たら火を止めて余熱で仕上げる方法です。おこげを作るために加熱時間を延ばすと、鍋底全体が焦げたり、水分が不足したりすることがあります。
おこげを作りたい場合は、まず番組どおりの方法で土鍋の火の入り方を確認してください。次回以降、使用する土鍋の説明書で問題がないことを確かめたうえで、火を止める直前の加熱をわずかに調整します。
香ばしいにおいがしてきたら火を止めるのが目安ですが、焦げ始めると進行が早いため、初回から無理におこげを狙わない方が安心です。
🆘土鍋ごはんがうまく炊けなかったときの対処法
ご飯に芯が残った場合
米全体に少量の水を振り、ふたをして弱火で短時間加熱します。火を止めた後、再び数分蒸らして状態を確認してください。
一度に多くの水を加えるとべたつくため、少量ずつ加えます。
ご飯がべたついた場合
水分が多かった可能性があります。炊き上がったらすぐに底からほぐし、余分な蒸気を逃がしてください。
次回は、水切り時間と計量方法が番組どおりだったかを確認しましょう。
底が焦げた場合
強火の時間が長かったか、土鍋に対して火力が強すぎた可能性があります。次回は蒸気が出始めるタイミングを早めに確認し、土鍋の説明書に従って火力を調整してください。
焦げた部分を強くこすると土鍋を傷める場合があります。土鍋が冷めてからぬるま湯につけ、やわらかくして落とします。
吹きこぼれた場合
蒸気が出る前後は鍋の状態をよく見て、吹きこぼれそうになったら、土鍋の説明書で許容されている範囲で火力を調整します。
ふたをずらすと蒸気や水分が逃げ、炊き上がりが変わることがあるため、むやみにふたを開けないようにしてください。
🧊炊いたご飯の保存方法
土鍋には保温機能がないため、残ったご飯を長時間入れたままにするのは避けます。食べ切れない分は、温かいうちに1食分ずつラップで包みましょう。
すぐ食べる場合は冷蔵もできますが、ご飯は冷蔵庫内でかたくなりやすいため、長く保存するなら冷凍がおすすめです。粗熱が取れたら冷凍庫に入れ、2~3週間を目安に食べ切ります。
食べるときは、ラップに包んだまま電子レンジで中心まで十分に温めてください。
❓土鍋ごはんの炊き方に関するQ&A
Q.土鍋ごはんは普通の土鍋でも炊けますか?
A.炊飯に対応した土鍋であれば炊けます。
鍋料理用と炊飯用では、推奨される米の量や火力が異なる場合があります。使用前に、土鍋の説明書やメーカーの案内を確認してください。
Q.なぜ米を洗う時間が短いのですか?
A.番組では、米を長時間研がず、1回目約2秒、2回目約4秒でさっと洗う方法が紹介されました。
特に最初の水は米が吸いやすいため、すぐに捨てることで、ぬかのにおいを含んだ水の吸収を抑えられます。
Q.浸水時間は10分だけで大丈夫ですか?
A.今回の番組レシピでは、約10分浸水させます。
ただし、米の種類や季節、室温によって吸水の進み方は異なります。使用する米や土鍋の説明に指定がある場合は、そちらを優先してください。
Q.水は米2合に対して何mlですか?
A.固定の水量ではなく、水切り後の米の重さの1.2倍を使います。
米の重さが400gなら、水は約480g、容量では約480mlが目安です。実際に水切り後の米を量ってから計算してください。
Q.途中でふたを開けてもよいですか?
A.基本的には、炊飯中と蒸らし中は開けません。
ふたを開けると熱と蒸気が逃げ、米の火の通りや水分にムラが出ることがあります。
Q.IHコンロでも作れますか?
A.IH対応の土鍋であれば作れますが、製品の説明書に従ってください。
一般的な陶器の土鍋はIHで使えないものもあります。対応していない土鍋を無理に使用しないでください。
Q.土鍋の大きさはどれくらいがよいですか?
A.米2合を炊けると明記された土鍋を選びましょう。
容量が小さすぎると吹きこぼれやすく、大きすぎると加熱状態が変わる場合があります。炊飯可能量を確認してください。
🍚蒸気を合図に火を止める、覚えやすい土鍋炊飯
今回の土鍋ごはんは、米を短時間で洗い、10分浸水させてから10分水切りし、米の重さに応じた水で炊く方法です。
押さえておきたいポイントは、次の4つです。
- 水切り後の米を量り、その1.2倍の水を加える
- ふたをして強火にかける
- ふたの縁から蒸気が出たら火を止める
- ふたを開けずに約10分蒸らす
炊飯中に何度も火力を切り替える必要がなく、火を止めるタイミングも蒸気で判断できるため、手順を覚えやすいのが魅力です。炊飯器とは違い、鍋の様子を見ながら炊き上がりを待つ時間も、土鍋ごはんならではの楽しみになります。
一方で、すべての土鍋が同じ火力や時間に対応しているわけではありません。番組の方法を参考にしつつ、手元の土鍋に炊飯方法の指定がある場合は、必ず取扱説明書を優先してください。
土鍋炊飯を難しく考えすぎず、まずは米2合で挑戦し、自宅の土鍋とコンロに合う蒸気の出方や炊き上がりを確かめてみてください。

