ボリュームのある鶏のから揚げは、ご飯が進む人気のおかずです。一方で、暑い日や食欲が落ちているときには、「もう少し軽やかに食べたい」「さっぱりした味へアレンジしたい」と感じることもありますよね。
そんなときに試したいのが、大根おろしと香味野菜を合わせた「鶏から揚げのおろしあえ」です。
2026年9月14日に再放送されたNHK『きょうの料理』では、料理研究家の大原千鶴さんが、鶏のから揚げを大根おろし、みつば、みょうがとあえた一品を紹介しました。
味つけに使うのは、塩、レモン汁、オリーブ油の3つだけ。しょうゆやめんつゆを使わず、レモンの酸味と香味野菜の爽やかな香りを生かして仕上げます。
から揚げを半分に切ってからあえるため、さっぱりとした大根おろしがなじみやすく、短時間で作れるのも魅力です。夕食のおかずにはもちろん、少しだけ残ったから揚げのアレンジにも活用できます。
🥢 鶏から揚げのおろしあえとは?
鶏から揚げのおろしあえは、食べやすく切ったから揚げに、水気をきった大根おろしと香味野菜を合わせ、塩、レモン汁、オリーブ油で味つけする料理です。
大根おろしのさっぱり感、みつばの清涼感、みょうがの爽やかな香りが、から揚げのコクとよく合います。温かいだしで煮る「おろし煮」とは異なり、ボウルであえるだけなので、から揚げの衣の食感を残しやすいのも特徴です。
🍗 鶏から揚げのおろしあえの材料
材料(1~2人分)
- 鶏のから揚げ:2個
- 大根:60g
- みつば:5g
- みょうが:1個
調味料
- 塩:1つまみ
- レモン汁:小さじ1/2
- オリーブ油:小さじ1/2
材料は少量で、から揚げ2個から作れます。副菜に近い感覚で添えるなら2人分、軽めの主菜やおつまみとして楽しむなら1人分が目安です。
🍳 鶏から揚げのおろしあえの作り方
1.大根をすりおろす
大根は皮をむいてすりおろし、水気をきります。
水分が多く残っていると、味が薄まり、から揚げの衣も水っぽくなりやすいため、ざるへ上げて自然に水気をきりましょう。手で強く絞りすぎると大根おろしがパサつくので、軽く汁気をきる程度で十分です。
2.香味野菜を切る
みつばは1.5cmの長さに切ります。みょうがは根元を少し切り落とし、端から薄い小口切りにしましょう。
小口切りとは、細長い食材を端から一定の幅で輪切りにする切り方です。みょうがを薄く切ることで、ほかの材料へなじみやすくなり、ひと口ごとに爽やかな香りを楽しめます。
3.から揚げを半分に切る
鶏のから揚げは、食べやすいように半分に切ります。
切り口を作ることで、大根おろしやレモン汁が衣だけでなく鶏肉にもなじみやすくなります。大きめのから揚げを使う場合は、2~3等分に切ってもよいでしょう。
4.塩、レモン汁、オリーブ油の順番であえる
ボウルに鶏のから揚げ、大根おろし、みつば、みょうがを入れます。
最初に塩1つまみを加えてあえ、次にレモン汁小さじ1/2を加えて全体へ行き渡らせます。最後にオリーブ油小さじ1/2を加え、全体をやさしくあえたら完成です。
から揚げの衣を必要以上に崩さないよう、菜箸やスプーンで大きく返すように混ぜましょう。
🧂 味つけは「塩・レモン汁・オリーブ油」の順番が大切
このレシピで注目したいのは、調味料をすべて一度に加えないことです。
まず塩を振って素材の味を整え、次にレモン汁を加えて酸味を全体へなじませます。オリーブ油は最後に加え、材料を薄く包むように仕上げます。
最初に油を加えると、食材の表面が油で覆われ、塩やレモン汁が均一になじみにくくなることがあります。塩と酸味を先に行き渡らせてから油を加えることで、少ない調味料でも味がまとまりやすくなります。
レモン汁とオリーブ油の組み合わせは、和風の香味野菜とも相性がよく、揚げ物を軽やかな印象へ変えてくれます。
🌿 大根おろし・みつば・みょうがが爽やかさの決め手
大根おろし
みずみずしい大根おろしが、から揚げの表面へさっぱりとした口当たりを加えます。水気をきってから使うことで、衣が極端に水っぽくなるのを防げます。
みつば
みつばは、日本料理で吸い物や丼ものなどにも使われる香味野菜です。独特の爽やかな香りがあり、少量加えるだけでも料理全体の風味を引き締めてくれます。
みょうが
みょうがは、シャキッとした食感と清涼感のある香りが特徴です。薄い小口切りにすることで辛みや香りが一か所へ集中せず、大根おろしやから揚げとバランスよく味わえます。
✨ おいしく仕上げる4つのコツ
大根おろしの水気をきる
大根おろしの汁が多いままだと味がぼやけ、衣がしんなりしすぎる原因になります。ざるへ上げ、余分な水分を自然に落としてから使いましょう。
から揚げは食べやすく切る
半分に切ることで、香味野菜や調味料がからみやすくなります。ひと口で大根おろし、みつば、みょうがを一緒に楽しみやすくなるのもメリットです。
調味料を加える順番を守る
塩、レモン汁、オリーブ油の順番で加えると、塩味と酸味を先に全体へなじませられます。最後のオリーブ油で風味とコクをまとめましょう。
食べる直前にあえる
時間がたつほど、から揚げの衣は大根おろしやレモン汁の水分を吸ってやわらかくなります。衣の食感を残したい場合は、下ごしらえだけ済ませ、食べる直前にあえるのがおすすめです。
🔄 市販のから揚げでも作れる簡単アレンジ
鶏から揚げのおろしあえは、家庭で作ったものだけでなく、スーパーの総菜や冷凍食品のから揚げでも作れます。
冷たいから揚げを使う場合は、商品表示に従って中心まで温めてから少し粗熱を取ると、衣の香ばしさを楽しみやすくなります。電子レンジで温めたあと、オーブントースターで表面を短時間焼くと、衣の食感を戻しやすくなります。
熱々のまますぐ大根おろしと合わせると、蒸気で衣がしんなりしやすいため、触れられる程度まで少し落ち着かせてからあえましょう。
❓ 鶏から揚げのおろしあえに関するFAQ
大根おろしはどのくらい水気をきればよいですか?
ざるへ上げ、自然に水分が落ちる程度で十分です。手で強く絞る必要はありません。水分がほとんど残らないほど絞ると、大根おろしのみずみずしさが失われやすくなります。
ポン酢やしょうゆを加えてもよいですか?
好みで加えられますが、もとのレシピは塩、レモン汁、オリーブ油で仕上げます。から揚げ自体に味がついているため、最初はレシピどおりに作り、物足りない場合だけポン酢やしょうゆを少量加えると、塩辛くなりにくいでしょう。
みつばがない場合は何で代用できますか?
青じそや細ねぎ、かいわれ大根などで代用できます。それぞれ香りや辛みが異なるため、少量ずつ加えて味を調整してください。爽やかな香りを重視するなら青じそが使いやすいでしょう。
みょうがの辛みが気になる場合はどうすればよいですか?
小口切りにしたみょうがを短時間だけ水へさらし、しっかり水気を拭き取ってから使うと、辛みを穏やかにできます。ただし、長く水へさらすと香りも弱くなるため、さらしすぎには注意しましょう。
温かいから揚げと冷たいから揚げのどちらが合いますか?
どちらでも作れます。温かいから揚げなら肉のジューシーさと香味野菜の爽やかさが引き立ち、冷たいから揚げなら全体が落ち着いた味わいになります。衣の食感を楽しみたい場合は、から揚げを温め直して少し粗熱を取ってからあえるのがおすすめです。
作り置きできますか?
あえた状態で長く置くと大根おろしから水分が出て、衣がやわらかくなります。作り置きする場合は、切った香味野菜、水気をきった大根おろし、から揚げを別々に保存し、食べる直前に調味料と合わせましょう。
レモン汁は市販品でも使えますか?
市販のレモン果汁でも作れます。商品によって酸味の強さが異なるため、小さじ1/2を目安に加え、好みに合わせて調整してください。
🍽 大根おろしと香味野菜でから揚げを軽やかな一皿に
鶏から揚げのおろしあえは、ボリュームのあるから揚げを、大根おろし、みつば、みょうがで爽やかに楽しめる一品です。
味つけも塩、レモン汁、オリーブ油だけとシンプル。塩、レモン汁、オリーブ油の順番で加えることで、それぞれの味がなじみ、香味野菜の風味を生かした軽やかな味わいにまとまります。
から揚げが2個あれば作れるので、少し残ったときのアレンジや、食卓へもう一品加えたいときにもぴったりです。揚げ物をさっぱり食べたい日に、ぜひ試してみてください。

