ほっくりしたじゃがいもに、鶏肉のうまみがしみた煮物。身近な材料で、食卓にほっとする一品を用意したい日におすすめなのが「じゃがいもと鶏肉の炊いたん」です。
鶏肉をこんがり焼いてからじゃがいもを加え、しょうが、昆布と一緒に煮るのが特徴。昆布を具材とともに入れるため、別にだしを取らずに作れます。
NHK『きょうの料理』で杉本節子さんが紹介したレシピで、初回放送は2026年10月21日です。材料と作り方に加え、「炊いたん」の意味や、煮汁を回しかけながら仕上げるコツも紹介します。
🥢「炊いたん」とは?ご飯ではなく、煮物のこと
「炊いたん」は、京都をはじめとする関西で使われる「炊いたもの」という意味の言葉です。料理名では、食材を煮たおかずを指します。
今回も、お米と一緒に炊く料理ではありません。じゃがいもと鶏肉を調味した煮汁で煮る、和食の煮物です。京都の日常のおかず「おばんざい」の知恵を取り入れた一品として楽しめます。
📝じゃがいもと鶏肉の炊いたんの材料【3〜4人分】
- 鶏もも肉:1枚(280g)
- じゃがいも(男爵):3個(300g)
- 生しいたけ:3枚(50g)
- さやいんげん:10本
- しょうが:15g
- 昆布(1.5×4cm):6枚
- 塩・こしょう(鶏肉用):各適量
- 小麦粉:適量
- サラダ油:大さじ1と1/2
- 塩(いんげんをゆでる用):少々
【煮汁】
- 水:カップ1(200ml)
- 酒:大さじ2
- 砂糖:大さじ1と1/2
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:小さじ2
- 塩:2つまみ
※水と調味料を使い、昆布は具材と一緒に加えます。
👩🍳じゃがいもと鶏肉の炊いたんの作り方
1.じゃがいも、しいたけ、しょうがを準備する
じゃがいもは皮をむき、4つに切ります。水にサッとさらし、水気をきります。
しいたけは石づきを取り、縦に3〜4等分します。しょうがはよく洗い、皮付きのまま薄切りにします。
2.さやいんげんをゆでる
さやいんげんのヘタを落とします。塩少々を加えた熱湯でゆで、湯をきって食べやすく切ります。
これは最後に添えるので、別に取り分けておきましょう。
3.鶏肉に下味と小麦粉をつける
鶏肉を一口大に切り、塩・こしょうをふります。
小麦粉を薄くまぶします。厚く固まる部分ができないよう、全体に薄くつけてください。
4.鶏肉を焼き、じゃがいもを炒め合わせる
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、鶏肉を並べます。
両面をこんがり焼いたら、じゃがいもを加えて炒めます。全体に油が回ったら次の工程へ進みます。
5.煮汁、しょうが、昆布を加えて煮る
煮汁の材料と、しょうが、昆布を加えます。
煮立ったらアクを取り、火を少し弱めてふたをします。20分ほど煮る間に2〜3回ふたを取り、煮汁をすくって具材全体に回しかけます。
6.しいたけを加えて仕上げる
しいたけを加え、再びふたをして5分ほど煮ます。
ふたを外し、煮汁が少なくなるまで煮詰めます。器に盛り、ゆでたさやいんげんを添えれば完成です。
家庭では、じゃがいもがやわらかくなり、鶏肉にも中まで火が通っていることを確認して仕上げてください。
※粉のまぶし方や火の通りの確認など、家庭で調理する際の補足を含みます。
💡おいしく炊くための3つのポイント
鶏肉を先にこんがり焼く
このレシピは、すべての具材を最初から煮る作り方ではありません。下味と小麦粉をつけた鶏肉を先に焼き、じゃがいもを炒め合わせます。
両面に焼き色をつける工程を押さえることで、煮る前の香ばしさを加えられます。焼いたあとに煮る流れなので、ここで仕上げようとせず、順番に進めましょう。
昆布は一緒に煮て、だし取りの手間を省く
煮汁は水と調味料で作り、昆布をそのまま加えます。鶏肉と昆布から出るうまみを生かせるのが、取り入れやすいポイントです。
昆布のサイズと枚数も材料の一部として確認し、最初に用意しておくとスムーズです。
かき混ぜるより、煮汁を回しかける
ふたをしている途中も、2〜3回、煮汁をすくって全体に回しかけます。
家庭で形を保って仕上げるためには、じゃがいもを何度も強く混ぜないことも役立ちます。具を動かす必要があるときは、崩さないようやさしく扱いましょう。
🍄しいたけといんげんは、加えるタイミングを分ける
しいたけは最初から一緒に入れず、20分ほど煮たあとで加えます。その後、ふたをしてさらに5分煮るのが紹介された手順です。
さやいんげんは別にゆで、盛り付けてから添えます。全部を同じタイミングで煮ず、それぞれの役割に合わせて仕上げることで、見た目にも変化のある一皿になります。
家庭での献立の提案として、白いご飯と汁物、さっぱりした和え物などを添えるのもよいでしょう。
❓じゃがいもと鶏肉の炊いたんのよくある質問
Q.「炊いたん」は炊き込みご飯ですか?
A.いいえ。ここでは煮たおかずを意味します。お米は使わず、鶏肉とじゃがいもなどを煮汁で煮る料理です。
Q.だしは用意しなくてよいのですか?
A.はい。紹介された材料では、水と調味料に昆布を加えて煮ます。鶏肉と昆布のうまみを生かすため、別に取っただしは使いません。
Q.じゃがいもは何を使いますか?
A.レシピでは男爵が指定されています。3個、合計300gを用意し、4つに切って使います。
Q.しいたけは最初から入れますか?
A.鶏肉とじゃがいもを20分ほど煮たあとに加え、再びふたをして5分ほど煮ます。その後、ふたを外して煮汁を煮詰めます。
Q.さやいんげんも一緒に煮ますか?
A.別に塩ゆでして食べやすく切り、最後に器に添えます。
🌟いつもの鶏肉とじゃがいもを、うまみ豊かな「炊いたん」に
じゃがいもと鶏肉の炊いたんは、身近な材料で作れる、食べごたえのある和のおかずです。こんがり焼いた鶏肉に、昆布としょうがを合わせて煮ることで、別にだしを準備しなくても味わいを重ねられます。
作るときは、鶏肉を先に焼くこと、煮ている間に煮汁を回しかけること、しいたけをあとから加えることを順番に。最後はふたを外して煮詰め、仕上がりを見ながら火を止めましょう。
ほっくりしたじゃがいもを味わいたい日に、ご飯と合わせたくなる煮物を一皿。日々の食卓に、おばんざいの知恵を取り入れてみてください。

