先日、Yahoo!がYahoo!ディスプレイ広告(運用型)で最適化スコアの提供を開始するという発表をしました。
最適化スコアというのは、アカウント及びキャンペーンで自動入札を行うにあたって、最適な設定になっているかを評価する為のスコアリングシステムということです。
この最適化スコアを活用することで自動入札で効果がでやすい設定を教えてくれるみたいです。
ただ、個人的には最適化スコアの内容をそのまま設定しても必ずしも効果がでるとは限らないと思います。
なぜかというと、自動入札で効果がでる設定は、全てのアカウントで同じではなく、アカウントの設定内容だけでなく、外部状況によっても変動が発生する為となります。
そういった状況に合わせた提案を今の段階ではリアルタイムで反映させることは難しいと思う為、最適化スコアだけに任せるのではなく、運用担当者が判断しないといけないことも多いでしょう。
自動入札が効果がでやすい状況としては、できるだけCVデータを一つのキャンペーン・一つの広告グループに集約させることで機械学習を促進させていくというのが、基本的な考え方になります。
その為には、比較的幅広いユーザー層への広告配信が必要になり、それが自社のビジネスにとって最適とは限らないのです。
そのことから、最適化スコアに記載されていることを実施するというよりも最適化スコアに記載されていることが、自社のビジネスに合っているかを考えるということが必要になります。
システムが整うことで、いろいろと便利になりますが、システムは万能ではないので、システム任せにするのではなく、システムを上手く活用して運用することを心掛けた方がいいでしょう。