日本酒のラベルを見ているとたまに日本酒のラベルに記載される「磨き 二割三分」を見たことはありませんか?「磨き 二割三分」とは、日本酒を作る際の精米歩合を表す言葉です。これは、酒造りに使う米をどれだけ削ったかを示しており、「二割三分」は**精米歩合23%**を意味します。つまり、米の外側77%を削り、中心の23%だけを使って醸造された日本酒ということになります。
精米歩合とは?
精米歩合とは、日本酒の原料となる米の削り具合を示す指標です。お米の外側にはタンパク質や脂質が含まれており、これが雑味の原因となるため、醸造に適した澱粉質の部分をより引き出すために削ります。一般的に、精米歩合が低いほど洗練された味わいの日本酒になるとされています。
例えば、
- 精米歩合60%(40%削る):一般的な純米吟醸酒
- 精米歩合50%(50%削る):純米大吟醸の基準
- 精米歩合23%(77%削る):超高精白の日本酒(獺祭 磨き二割三分など)
「磨き 二割三分」の特徴
磨き二割三分の日本酒は、原料の米を極限まで削ることで、透明感のある雑味の少ない味わいに仕上がります。その特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 香りが華やかでフルーティー(メロンや洋梨のような香り)
- 口当たりが非常に滑らかで繊細
- 甘みと酸味のバランスがよく、後味がすっきりしている
特に「獺祭 磨き二割三分」は、この精米歩合23%という極限まで磨いた米を使用することで、なめらかで雑味のない、クリアな味わいを実現しています。
獺祭だけじゃない!磨き二割三分に挑む、至高の日本酒たち
「獺祭 磨き二割三分」といえば、日本酒好きなら誰もが知る、究極の逸品。しかし、その陰には、同じく高みを目指し、精米歩合23%という極限の世界に挑む酒蔵が存在します。今回は、獺祭に匹敵する、あるいは凌駕するかもしれない、知られざる名酒たちをご紹介します。
1. 日本酒の頂点へ。十四代 龍泉(高木酒造/山形県)
「日本酒の王様」と称される「十四代 龍泉」は、その名にふさわしい風格と味わいを誇ります。精米歩合は非公開ながら、20%台前半とも言われるその精米技術は、まさに神業。一口飲めば、華やかな香りと複雑で奥深い味わいが広がり、至福のひとときを与えてくれるでしょう。
2. 夢を形にする。梵 夢は正夢(加藤吉平商店/福井県)
「梵 夢は正夢」は、精米歩合20%という驚異的な数字を誇る日本酒です。その名の通り、夢のような味わいを実現しており、透明感のある口当たりと、繊細で上品な甘みが特徴です。まさに、日本酒の可能性を追求する酒蔵の情熱が込められた逸品と言えるでしょう。
3. 雫に凝縮された技。黒龍 しずく(黒龍酒造/福井県)
精米歩合35%ながら、その技術力で磨き二割三分に匹敵する味わいを実現しているのが「黒龍 しずく」です。低温でじっくりと熟成させることで、雑味のないクリアな味わいと、芳醇な香りを引き出しています。まさに、熟練の技と情熱が凝縮された、珠玉の一滴です。
4. 幻の酒米で挑む。純米大吟醸「蔵光」(菊水酒造/新潟県)
菊水酒造は、幻の酒米「菊水」を復活させ、精米歩合23%まで磨き上げた純米大吟醸「蔵光」を生み出しました。80時間以上もの時間をかけて丁寧に精米された米から造られた日本酒は、クリアで雑味のない味わいと、米本来の旨味が凝縮された奥深い味わいが特徴です。
5. 米の可能性を追求。来福 純米大吟醸 超精米8%(来福酒造/茨城県)
来福酒造は、創業から300年以上続く老舗の酒蔵です。自社精米にこだわり、酵母も自社培養するなど、酒造りの全てに情熱を注いでいます。その中でも「来福 純米大吟醸 超精米8%」は、精米歩合8%という驚異的な数字を誇り、米の可能性を追求する酒蔵の技術と情熱が込められた逸品と言えるでしょう。
まとめ
「磨き 二割三分」とは、精米歩合23%の日本酒を指し、一般的な日本酒と比べても非常に手間をかけた高級酒であることが分かります。精米歩合を極限まで高めることで、雑味がなく、上品でフルーティーな香りと味わいを楽しめるのが特徴です。特別な日や贈り物としても人気があり、日本酒の中でも最高級の部類に入る逸品といえるでしょう。
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