・朝から頭が重くてつらい
・最近、肩こりやのぼせが気になる
・健康診断の結果で「血圧が高め」と言われた
そんな症状がある人は、高血圧の初期サインが出ているかもしれません。
高血圧は「沈黙の病」とも呼ばれ、自覚症状が乏しいまま進行し、動脈硬化や脳卒中、心臓病などを引き起こす可能性があります。
でもご安心を。
まだ症状が軽い段階であれば、日々の習慣やセルフケアで十分コントロールできます。
今回は、
・見逃しがちな高血圧の症状
・血圧の目安と診断基準
・自宅でできる予防と管理の方法
などをご紹介します。
■ こんな不調、ありませんか? 高血圧の“かもしれない症状”リスト
以下が高血圧の初期にありがちな症状なので、下記の症状がある人は注意した方がいいかもしれません。
・朝起きたときに頭が重い・ズキズキ痛む
・肩こり・首こりがいつまでも取れない
・動悸や息切れがある
・のぼせや耳鳴り、疲れやすさ
これらの症状は、ストレスや疲労と誤認されがちですが、実は血圧上昇のサインである可能性も。
特に40代以降で現れる場合は注意が必要です。
■ 血圧の目安は? 数値で見る高血圧の基準
以下は家庭で測る際の血圧の目安です。
・正常値:上(収縮期)が120未満/下(拡張期)が80未満
・正常高値:上が120〜129/下が80未満
・高血圧(Ⅰ度):上が135〜139/下が85〜89
・高血圧(Ⅱ度以上):上が140以上/下が90以上
※家庭での測定値を基準としています。病院ではやや高く出る傾向があります。
特に「上が130以上」や「下が80以上」が続く場合は注意が必要です。
高血圧が引き起こすおそれのある病気とは?
高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれるように、症状が出にくいまま進行し、さまざまな重篤な病気を引き起こします。
● 脳内出血(脳卒中の一種)
高血圧が続くことで脳の血管がもろくなり、突然破れて脳内に出血することがあります。
これは重い後遺症や命の危険を伴う重大な病気で、実際に高血圧が原因で発症するケースも多く報告されています。
● 脳梗塞・くも膜下出血などの脳卒中全般
血管の詰まりや破裂で、半身麻痺・言語障害など深刻な後遺症が残る可能性もあります。
● 心筋梗塞・狭心症
高血圧によって心臓に負担がかかり、心筋に酸素が届かなくなるリスクが高まります。
● 腎不全
腎臓の血管が損傷し、老廃物の排出が困難になり、最悪の場合は透析が必要に。
● 眼底出血・視力障害
目の毛細血管が損傷し、視野の欠損や視力低下につながる場合も。
● 大動脈瘤・大動脈解離
血圧の負担で血管が膨らんだり裂けたりし、突然死につながることも。
「まさか自分が…」脳内出血を経験して実感した高血圧の怖さ
この記事を書いている私自身、高血圧が原因で脳内出血を経験しました。
当時は特に大きな体調不良はなく、「血圧が高めかな」と思っていた程度でした。
しかし、ある日突然、頭に激痛が走り救急搬送。診断は「脳内出血」。
医師からは「長年の高血圧が引き金になった可能性が高い」と言われ、改めて血圧管理の大切さを痛感しました。
現在は回復しましたが、「もっと早く対策していれば…」という後悔の念は消えません。
この記事を読んでくださっている方には、ぜひ同じ経験をしてほしくありません。
早めの対応が、将来の健康を守ります。
■ 血圧が高めと診断されたら、まずやるべき3つのこと
① 毎日の血圧を“見える化”する
医師も推奨するのが、朝・夜の自宅での血圧測定です。
初めて血圧を測るとすればコスパ重視になるかと思うので、下記のような血圧計から始めて自分のやりたいことに合わせて測定器を変えていっても良いかと思います。
▶オムロン 上腕式血圧計 HEM-7140シリーズ HCR-7204T
・対象腕周:17〜36cm
・軽量でコンパクトな設計
・単3形アルカリ乾電池4本で駆動(ACアダプターは別売)
このモデルは、基本的な血圧測定機能を備えつつ、価格を抑えているため、初めて血圧計を購入する方や、コストパフォーマンスを重視する方に適しています。
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② トクホやサプリで“自然にケア”
薬を使うほどではないけど気になる…そんなときはトクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品で日常的にサポートを。
▶ ヘルケア(大正製薬)
・血管の緊張を緩める「ラクトトリペプチド」配合
・血圧が高めの方向けトクホ
・続けやすいタブレットタイプ
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▶ からだすこやか茶W(コカ・コーラ)
・食事の脂肪と糖の吸収を抑える
・食後血糖・血圧が気になる方にぴったり
・食事と一緒に手軽に飲めるお茶タイプ
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③ 食生活と生活習慣の見直し
血圧を安定させるには日々の習慣がカギ。以下のポイントを意識してみてください。
・減塩:1日6g未満を目標に
・野菜や魚を積極的に:カリウムやDHA・EPAを摂取
・運動:無理のない範囲でウォーキングやストレッチ
・睡眠:1日6〜7時間を目安に質の良い睡眠を
・リラックスできる入浴習慣
▼入浴では下記を意識すると効果が高いと言われています。
・寝る1〜2時間前の入浴が効果的
・お湯の温度は38〜40度のぬるめで
・10〜15分ほど、肩までしっかり浸かるのが理想
入浴には副交感神経を優位にし、血管を拡張する働きがあり、睡眠の質向上や血圧の安定にもつながります。
■ 血圧の管理は「今」からが一番効果的
高血圧は、気づいたときには合併症が進行している“サイレントキラー”。
ですが、早めに自分の血圧に気づき、適切な習慣を取り入れることで、そのリスクを大幅に下げられます。
・血圧のセルフチェック
・サポート食品の活用
・健康的な食習慣と生活リズム
この3つを続けることで、薬に頼らず自然に改善していくことも可能です。
「健康診断で血圧が高めと言われた」
「最近ちょっと不調が多い」
そんな方は、まずは血圧を毎日測ることから始めてみませんか?
日常に寄り添うからだすこやか茶やヘルケアといった対策アイテムを活用しつつ、習慣の見直しと意識づけをしていきましょう。