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ユーザー体験を向上させてSEO対策を改善!LCPの概要と最適化のポイント

SEO対策に影響を与えるLCP(Largest Contentful Paint)とは

SEOの業界でLCPとは、Largest Contentful Paintの略称で最大コンテンツ描画時間のことを指し、ウェブページがどれだけ速く表示できるかを示す指標となります。

LCPは、ページの読み込み速度を評価するための重要なメトリクスの一つとなり、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上とSEO対策において重要な役割を果たします。

LCPは、特定の視覚的な要素がブラウザのビューポート内に表示されるまでの時間を測定します。

これには、画像、動画、ブロックレベルのテキスト要素(例えば、<div>タグ内のテキスト)などが含まれます。

■LCPの理想的な時間

Googleは、LCPの理想的な時間を以下のように設定しています:

  • 2.5秒以内: 良好(Good)
  • 2.5秒から4.0秒: 改善が必要(Needs Improvement)
  • 4.0秒以上: 遅い(Poor)

これに基づき、2.5秒以内に主要なコンテンツが表示されることが、ユーザー体験を向上させ、検索エンジンの評価を上げるために重要です。

■LCPを改善するための方法

LCPを改善することは、ページの読み込み速度を向上させ、結果的にSEOパフォーマンスを高めるために不可欠となります。

以下にLCPを最適化するための具体的な方法をいくつか紹介します。

a. サーバー応答時間の短縮
  • サーバーの応答が遅いと、主要なコンテンツの表示も遅れます。これを改善するためには、サーバーの性能向上やキャッシュの利用、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)の導入が効果的です。
  • サーバー側の遅延を減らすために、必要なリソースをキャッシュする、リクエストの数を減らす、データベースクエリを最適化するなどの手法が有効です。
b. レンダリングをブロックするリソースの削減
  • CSSやJavaScriptなどのレンダリングをブロックするリソースを削減することで、ページの表示速度を向上させることができます。CSSを効率的に読み込むために、不要なCSSを削除し、必要な部分のみをロードするようにします。
  • JavaScriptも同様に、非同期に読み込むか、遅延ロードを活用して、レンダリングの妨げにならないようにすることが重要です。
c. 画像の最適化
  • 画像はウェブページの読み込み速度に大きく影響するため、最適なフォーマット(例:WebP)を使用し、圧縮を行ってファイルサイズを減らします。
  • 適切なサイズの画像を使用し、大きすぎる画像を表示しないようにします。レスポンシブデザインを採用し、デバイスの画面サイズに合わせた画像を提供することも重要です。
d. クライアントサイドのレンダリングの効率化
  • JavaScriptの実行時間を短縮し、必要な部分だけを効率的に実行するようにします。不要なJavaScriptを削除し、モジュールを適切に分割することで、クライアントサイドの負荷を軽減します。
  • メインスレッドの作業を最小限に抑え、バックグラウンドでの処理を利用して、メインスレッドの負荷を軽減します。

 

LCPは、SEO対策では重要となる指標ですが、そもそもLCPの現状を把握しないと対策を行うことができません。

LCPの現状を調査するツールとして下記のようなツールがある為、このようなツールを活用してLCPの現状を把握するといいでしょう。

▼Google PageSpeed Insights

  • 概要: Googleが提供する無料のオンラインツールで、ウェブページのパフォーマンスを評価し、LCPを含む各種パフォーマンス指標を測定します。
  • 特徴: LCPの測定結果とともに、ページの改善点や具体的な最適化の提案を提供します。モバイルとデスクトップの両方でのパフォーマンスを評価できます。
  • 利用方法: URLを入力して分析を実行すると、LCPのスコアと詳細なレポートが表示されます。
  • URL: Google PageSpeed Insights

▼Google Search Console

  • 概要: サイト所有者向けの無料ツールで、検索トラフィックやサイトのパフォーマンスをモニタリングし、改善するための情報を提供します。
  • 特徴: Core Web Vitalsレポートを通じて、LCPのパフォーマンスに関するデータを確認できます。特に、実際のユーザーのデータを基にしたレポートが提供されるため、実ユーザーの体験を反映した改善が可能です。
  • 利用方法: サイトをGoogle Search Consoleに登録し、「Core Web Vitals」レポートからLCPのデータを確認します。
  • URL: Google Search Console

▼WebPageTest

  • 概要: ウェブページのパフォーマンスを詳細に分析するためのオンラインツールで、LCPを含む各種パフォーマンス指標を測定できます。
  • 特徴: 世界中の異なるロケーションやデバイスからのテストが可能で、ページの読み込みプロセスを詳細に表示します。LCPに影響を与える要素を特定するのに役立ちます。
  • 利用方法: URLを入力し、希望のテスト条件(ロケーションやデバイス)を選択して分析を実行します。
  • URL: WebPageTest

▼GTmetrix

  • 概要: ウェブページのパフォーマンスを評価し、改善点を提案するオンラインツールです。LCPの測定も含まれています。
  • 特徴: ページの読み込み時間、パフォーマンススコア、詳細なレポートを提供し、LCPを含むCore Web Vitalsのデータを確認できます。デバイスや地域ごとのパフォーマンス測定も可能です。
  • 利用方法: URLを入力してテストを実行し、結果レポートでLCPのデータを確認します。
  • URL: GTmetrix

 

SEO対策は、WEB集客を行うにあたっては、非常に重要な要素となりますので、自社サイトのLCPが現状でどのようになっているか把握してWEB集客の改善を行っていきましょう。