Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)に新たな入札戦略「コンバージョン価値の最大化(β版)」が登場!
Yahoo!広告は、2025年2月5日よりディスプレイ広告(運用型)に新たな入札戦略「コンバージョン価値の最大化(β版)」を追加しました。
これまでの「コンバージョン最大化」は、広告予算内でコンバージョン数を増やすことに重点を置いていました。しかし、新機能では 売上や利益など「価値の高いコンバージョン」を優先的に獲得できる ようになります。
本記事では、この新機能の メリットや活用ポイント、注意点 について詳しく解説します。
「コンバージョン価値の最大化(β版)」とは?
「コンバージョン価値の最大化」は、広告費を効率よく使い、より 価値の高いコンバージョンを獲得する ことを目的とした入札戦略です。
例えば、以下のようなケースに対応できます。
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低単価の注文よりも、高単価の注文を優先的に獲得したい
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広告費用対効果(ROAS)を最適化したい
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売上や利益を最大化したい
これまでの「コンバージョン最大化」は コンバージョンの数 にフォーカスしていましたが、本機能では コンバージョンの価値(売上や利益) に基づいて最適化が行われます。
「コンバージョン価値の最大化」利用のメリット
① 広告費を最適化し、収益の最大化が可能
無駄な広告費を削減し、より 売上や利益に貢献するユーザー にリーチできます。例えば、1,000円の商品を10件売るより、10,000円の商品を5件売る方が利益が大きい場合、この戦略を活用することで 高単価のコンバージョンを優先 できます。
② 広告費用対効果(ROAS)の向上
ROAS(広告費用対効果)の目標を設定することで、広告費1円あたりの売上を最大化できます。例えば、 目標ROASを500%に設定すると、1,000円の広告費で5,000円以上の売上が狙える という仕組みです。
③ 高単価商品やBtoBビジネスに最適
低単価の商品を大量に売るよりも、 高額商品やBtoB商材の販売に適した戦略 です。特にECサイトやSaaS企業、ハイエンド商品の広告主におすすめです。
「コンバージョン価値の最大化」を利用する際の注意点
① コンバージョン価値の計測設定が必要
この戦略を活用するには、 コンバージョンごとの価値(収益)を適切に設定する 必要があります。もしデータが不正確だと、最適な入札が行われず、期待する成果が得られません。
▼ 設定すべきポイント
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ECサイトの場合:購入金額をコンバージョン値として送信
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リード獲得の場合:見込み顧客1件あたりの予測売上を設定
② 過去データが少ないと精度が低い
機械学習を活用するため、 一定のコンバージョンデータが蓄積されていないと効果が出にくい です。
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過去にコンバージョンが少ない場合 は、まず「コンバージョン最大化」などでデータを蓄積してから活用しましょう。
③ ROAS目標の設定に注意
ROAS目標を 高く設定しすぎると配信量が減少 し、低すぎると 利益が出にくくなる ため、適切なバランスを見極めることが重要です。
▼ 目標設定のコツ
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過去の実績データを参考に 現実的なROAS目標 を設定する
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最初はROAS目標を設定せずに運用し、後から調整する
「コンバージョン価値の最大化」対応キャンペーン
この新機能は、以下の Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)キャンペーン で利用可能です。
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コンバージョン(CV)目的のキャンペーン
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商品リスト訴求キャンペーン
現在はβ版として提供されており、正式版リリース時にはさらに改善される可能性があります。
【まとめ】Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)の新入札戦略を活用しよう!
「コンバージョン価値の最大化(β版)」は、Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)における 広告費の最適化と収益の向上 を目指す新しい入札戦略です。
✅ 本機能を活用すべき企業・業種
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ECサイト運営者(特に高単価商材を扱う事業者)
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BtoB企業(リード単価よりも成約価値を重視する事業者)
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ROASを意識した広告運用をしたい企業
導入前に コンバージョン価値の設定やデータ蓄積をしっかり行い、適切なROAS目標を設定 することで、広告の成果を最大化できます。
Yahoo!広告の管理画面から新しい入札戦略を試し、売上・利益の最大化を目指しましょう!