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プロジェクト管理でスムーズな動画広告制作を実現する方法

動画広告の製作には、企画から始まり配信に至るまでに様々な工程があります。

複数の工程を経てプロジェクト全体を円滑に進行させるためには「プロセス管理」は非常に重要ですが、皆さんはどのようにプロセス管理を行っているのでしょうか。

プロセス管理次第では、各工程を計画的に進めることができ無駄な時間や人員の配置を削減することができます。

また、1つの動画制作には各工程で多くのスタッフが携わることになります。

スタッフ間の連携を密にして顧客の要望に応えるためにも、プロセス管理は必要なものといえます。

今回は、プロセス管理について、ご紹介します。

 それでは、動画制作のプロセスについて見ていきましょう。一般的な流れは次の通りです。

    企画・計画 → ②撮影 →③編集 →④配信

 

    企画・計画

・目的と目標の設定

例えば、「自社の新製品を買ってほしい」「ブランドの認知度を上げたい」といった目的に対して、「1ヶ月以内にPR動画を1万回以上再生してもらう」「広告を1,000回クリックしてもらう」などの目標が挙げられます。具体的な目的設定をすることで、動画制作の方向性を明確にすることができます。

・ターゲット層の設定

「新規顧客」といった漠然としたイメージではなく、性別・年齢・職業・居住地域・趣味などの具体的な人物像を設定することが重要です。

例えば自社の車を売りたいとき、ターゲット層が同じ30代男性でも、単身世帯の男性と結婚していて家庭をもつ男性を比較すると、車の性能や大きさ、価格など求めるニーズが違うことがわかると思います。

アプローチする視聴者層を特定することで、求められているニーズをより理解し、関心を向けてもらうための戦略を立てやすくなります。

・予算設定

 プロジェクト全体の予算を設定し、広告の運用費や動画の製作費、事前のリサーチ費などどの部分を重視するかによって予算の配分を決定します。

事前に予測していない費用が新たに発生することも考えられるので、ゆとりをもった予算設定が必要となります。

・ストーリーボード・スクリプトの作成

 ストーリーボードとは、映像の各シーンを絵や図にすることで動画全体の流れを視覚化したものです。

絵コンテと似ていますが、ストーリーボードはカメラアングルや効果音などより専門的で詳細な指示が記載されています。

 スクリプトとは動画の台本です。各シーンのナレーションやセリフ、音楽、出演者の動きなど具体的な内容を書き出します。

 これらを作成することで顧客のイメージとのズレがないか確認し、スタッフ間で広告のイメージを共有します。

 

    撮影

出演者・ナレーターを選定し、撮影場所や撮影機材を用意します。撮影準備をしたら、前段階の企画・計画で作成したプランをもとに実際の撮影に臨みます。

 

    編集

編集には、映像の切り取りや並び替えの他、アニメーション、グラフィックスを用いた映像編集と、BGMや効果音を挿入する音声編集があります。

撮影した素材を組み合わせ、これらの編集を行うことで、視聴者へメッセージを視覚的に伝えることができます。

また、構成やテンポ感、演出といった他の要素を活用することもできます。

    配信

 動画配信の管理方法はいくつかありますが、特に効果的な管理方法は「メタデータ」を用いたものです。

メタデータとは、ファイル名やジャンル、タイトルなどの「データについてのデータ」のことで、これらのデータを管理することでコンテンツの検索性を向上させることができます。

例えば、動画配信ではプラットフォームの分析機能を用いて視聴者の興味や関心に基づいてカテゴリ別に分類し、各々に合わせたCM配信を行うなど、より効果的な販売促進が可能となります。

 このようにメタデータは動画配信において効果的な面がある一方、誤った使い方をすると検索結果が表示されずうまく活用できないだけではなく、誤った印象が伝わり、ブランドイメージの低下にもつながりかねません。そこで、動画のパフォーマンスに応じて、分析や改善することが必要となります。

 

ここまで動画広告制作のプロセスについて説明してきましたが、配信することがゴールではありません。

広告の目的は、動画の視聴後に商品を購入してもらうことや、サービスを体験してもらうことです。

そのためには、企画の段階から緻密に計画を行い、広告動画を制作、配信後は顧客の反応を見ながら広告を実際に運用して分析を行い、必要に応じて改善を行うなど、いわゆるPDCAサイクルを常に回す必要があります。

視聴者に共感してもらえるコンテンツ作りを心掛けていきましょう。

プロセス管理は、トラブルを減らしたり動画の品質を担保する為に非常に重要ですので、しっかりと意識していきましょう。